平壌にオーダーメイドの洋服店が増えている。
これまでも女性の民族衣装チマチョゴリなどは注文製作するケースがあったが、現在は男性のスーツだけでなく、女性の洋服も仕立てる店が繁盛している。
その中でも2017年4月、高層住宅が立ち並ぶ黎明通りの完工とともにオープンした洋服店の人気が高い。
今年の夏、猛暑が続く中、ノースリーブのワンピースをオーダーメイドの商品として売り出して評判を呼んだ。
店長のシン・ヘオクさんは(42)は、「花畑でそれぞれの色と模様を持つ花が咲くように、街に繰り出す人々の装いも違いがあって多様なほうがよい。洋服店のサービスも同じだと思う」と話す。
この店は男性スーツの仕立ても定評がある。その特徴は、ボデイーラインを美しく見せること。
平壌外国語大学で教鞭をとるキム・インチョルさん(32)は常連客だ。「この店でつくった服を着ると学生たちが洗練されて見えるという。私が見ても服が体にフィットして快適なので気に入っている」と評価する。
店長のシンさんは「お客様のファッションセンスとニーズは日々高まっている。私たちは、それに合わせて既成の枠にとらわれない洋服を考案している」と語る。