濃度不足したワクチンを誤接種 長崎市、最大6人に

 長崎市は25日、市内の新型コロナウイルスワクチン集団接種会場で24日に濃度不足のワクチンを誤って接種したと発表した。同日午前11時から午後1時までの115人のうち、6人に接種した可能性がある。これまで体調不良などの報告はないという。
 市によると、使用済みの注射器を確認したところ、ワクチンを入れるバイアル(小瓶)1個分に当たる6本多かったことから判明。医療従事者が希釈する際、既に必要分を取り出してワクチンが若干残ったバイアルに再度、生理食塩液を注入して濃度が不足したものを6人分作ったとみられる。確認不足が原因という。
 当事者を特定できないため、市は可能性がある115人全員に連絡し、おわびして今後の対応を説明。いずれも1回目だったため、2回目の後に抗体検査をし、抗体がない人に改めて接種してもらう予定。市は「マニュアルの周知を再度徹底し、注意喚起を図りたい」としている。

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