混迷のポルトガルをドキュメンタリーとフィクションの融合で描く 「アラビアン・ナイト」日本初配信・公開

「熱波」で知られるポルトガルの鬼才ミゲル・ゴメス監督作「アラビアン・ナイト」三部作が、映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」で日本初公開・初配信される。「アラビアン・ナイト 第1部 休息のない人々」は本日より配信され、続いて「第2部 孤独な人々」「第3部 魅了された人々」が3カ月連続で配信される。

「アラビアン・ナイト」は、ポルトガルの鬼才ミゲル・ゴメス監督が2015年に発表した、合計6時間21分となる三部作。「千夜一夜物語」をモチーフに、ドキュメンタリーとドラマの融合など、実験的手法で現代ポルトガルを野心的に描く。1972年生まれのミゲル・ゴメス監督は。数々の短編を発表したあと、「自分に見合った顔」で長編デビュー。本作でも使われるドキュメンタリーとフィクションの境界性を超越する展開の第2作「私たちの好きな八月」も高い評価を受けた。「熱波」では、第62回ベルリン国際映画祭の国際映画批評家連盟賞とアルフレッド・バウアー賞を受賞している。

本日より配信される「第1部 休息のない人々」では、経済破綻寸前のポルトガルにおける人々の暮らしが描かれる。リアルを捉えたドキュメンタリーパートからやがて、「千夜一夜物語」をモチーフにしたフィクションパートに移っていくき、大人から子供、そして動物まで、混迷の現代ポルトガルを舞台にさまざまな物語が描かれる。

© 合同会社シングルライン