昨季ドジャースで世界一のピーダーソン 史上9人目の快挙なるか

10月になると毎年のように強打を発揮し、「ジョクトーバー」の異名を誇るジョク・ピーダーソン(ブレーブス)。今年もここまでポストシーズン10試合に出場して3本塁打、9打点、OPS.909の好成績をマークしている。ピーダーソンは昨季ドジャースの一員としてワールドシリーズ制覇を経験しており、日本時間10月27日から始まるアストロズとのワールドシリーズに勝利すれば、「異なるチームで2年連続世界一」という史上9人目の快挙を達成することになる。

ワールドシリーズは1903年にスタート。120年近い歴史のなかで2連覇以上が14度達成されているため、「2年連続世界一」を経験した選手は多い。しかし、「異なるチームで2年連続世界一」となると、その数は意外なほどに少なく、これまでに以下の8人しか達成していない。

アリー・クラーク(1947年ヤンキース・48年インディアンス)
クレム・ラビン(1959年ドジャース・60年パイレーツ)
ビル・スコウロン(1962年ヤンキース・63年ドジャース)
ドン・ガレット(1976年レッズ・77年ヤンキース)
ジャック・モリス(1991年ツインズ・92年ブルージェイズ)
ライアン・テリオー(2011年カージナルス・12年ジャイアンツ)
ジェイク・ピービー(2013年レッドソックス・14年ジャイアンツ)
ベン・ゾブリスト(2015年ロイヤルズ・16年カブス)

ゾブリストの活躍は記憶に新しい。2015年はシーズン途中にアスレチックスからロイヤルズへ移籍してワールドシリーズ制覇を経験。FAとなってカブスと契約し、ワールドシリーズでは第7戦の延長10回表に放った勝ち越しタイムリーを含む28打数10安打(打率.357)の活躍でMVPに選ばれた。

優勝請負人として有名なのは殿堂入り投手のモリスだ。14年間プレーしたタイガースを離れて1年契約でツインズに加入すると、18勝をマーク。ワールドシリーズでは3先発で2勝0敗、防御率1.17と素晴らしい活躍を見せ、MVPを受賞した。翌年はブルージェイズと契約し、自己最多タイの21勝を記録。ポストシーズンでは4先発で1勝もできなかったが、タイガース時代の1984年も含めると自身3つ目となるチャンピオンリングを獲得した。

「ジョクトーバー」ことピーダーソンは、明日から始まるワールドシリーズでも自慢の強打を発揮し、史上9人目の快挙を達成することができるだろうか。

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