在日ユーチューバーが日本の選挙に出る理由「私みたいな存在は欲しいんじゃないですか」

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東京13区から出馬する橋本孫美氏(東スポWeb)

衆院選(31日投開票)で東京13区から無所属で出馬している在日ユーチューバーのはしもとまごみ(橋本孫美)氏は、「38度線をぶっ壊せ」と書かれたポスターで話題だ。何者かにポスターを破られる被害に遭うほどだが、真意はどこにあるのか。

はしもと氏は日本人の父と朝鮮出身の母との間に生まれ、朝鮮学校で学んでおり、在日コミュニティーを熟知。その立場で日本と朝鮮半島のパイプ役になれる強みがあると訴えている。また、「キム・ホンチ」の名前でユーチューバー活動をしている。

韓国メディアにも注目されているが、日本のネット民からは「なぜ日本で出馬?」などと否定的な意見も出ている。

そのはしもと氏のポスターが23日、何者かに破られた。見回りをしていた足立区の選挙管理委員が被害に気づき、はしもと氏は千住警察に被害届を提出。取材に「もし私の掲げる政策、意見に反対や異議があるなら、こんなことはしないで直接、話に来ていただきたい。ちゃんとお話を聞かせていただきますから」とコメントしていた。

25日には北千住駅前で演説し、人気ラッパーの「漢a.k.a.GAMI」らが応援に駆け付けた。

なぜ日本で出馬かという疑問に、はしもと氏は「日本人だからです」とキッパリ。その上で「38度線をぶっ壊せ」というキャッチコピーについても説明した。

「在日の方たちに立ち上がれというような意味合いで『38度線をぶっ壊せ』という話をしています。立ち上がれとは壁をなくせということ。在日コリアンは朝鮮にも韓国にも帰れない。日本でも誤解されたまま住んでいかないといけないなら、しっかり誤解を解く行動を取った方がいいと思います」

政治家となれば拉致問題や慰安婦、竹島への見解も問われることになる。「拉致問題は(朝鮮)総連の人が打診して早く解決すべきです。慰安婦の問題については言葉がガサツになりますが、キリがない。日本は責任を果たしてますから、いつまで言っているのかなと。竹島はもともと日本の領土なので」

在日コリアンコミュニティーにいたことは政治家として武器になるという。「日本人でありながら在日コミュニティーのつながりがあるので、日本の方が気を使って言えないことや角が立つから言いにくいことを私ならコミュニティーに言える。私みたいな存在は現職の政治家も欲しいんじゃないですか」

はしもと氏のほかに東京13区では自民党公認の土田慎氏、共産党公認の沢田真吾氏、無所属の渡辺秀高氏、立憲民主党公認の北條智彦氏が出馬。全員新人の争いとなっている。