【WS展望】PSで16年ぶりの対戦 親子対決や同期対決にも注目

ア・リーグ王者のアストロズとナ・リーグ王者のブレーブスが激突するワールドシリーズが日本時間10月27日にスタートする。この2チームがワールドシリーズで対戦するのは初めてだが、アストロズがナ・リーグ中部地区に所属していた時代にポストシーズンで5度(すべて地区シリーズ)対戦しており、最初の3度はブレーブス、残りの2度はアストロズが勝利。ポストシーズンでの対戦は2005年以来16年ぶりとなるが、親子対決や同期対決など、注目ポイントが非常に多いシリーズとなっている。

アストロズは72歳のダスティ・ベイカー監督が24年間の監督生活で初めての世界一を目指す。監督通算1987勝はメジャー歴代12位の大記録であり、ワールドシリーズ制覇の経験がない監督としては最多。19歳のときにブレーブスの選手としてアストロズ戦でメジャーデビューを果たしたベイカーは、アストロズの監督としてブレーブスを破り、監督として初のチャンピオンリングを手にすることができるだろうか。

一方のブレーブスは今年1月に亡くなったハンク・アーロンに捧げる世界一を目指す(ベイカーはブレーブスでアーロンとチームメイトだった)。ブライアン・スニッカー監督はプロ入りした1977年から45シーズンにわたってブレーブスの球団組織に在籍している66歳。息子のトロイ・スニッカーが打撃コーチとしてアストロズに在籍しており、親子対決が注目されている。

また、ブレーブスの正遊撃手ダンズビー・スワンソンは2015年ドラフト全体1位指名、アストロズの正三塁手アレックス・ブレグマンは同2位指名でプロ入りしているが、同じ年のドラフト指名トップ2の2人がワールドシリーズで対戦するのは今回が初めてだという。ブレグマンが全体1位指名を逃した悔しさを忘れないために背番号「2」を背負っているのは有名な話。この同期対決にも注目したい。

攻撃力ではアストロズ、投手力ではブレーブスに分がある印象(アストロズはエース右腕のランス・マカラーズJr.の欠場が決定)。なお、メジャーリーグ公式サイトでは4人の記者がワールドシリーズの勝敗予想を行い、アリソン・フーター記者とブライアン・マクタガート記者(アストロズ担当)は4勝2敗でアストロズ、アンソニー・カストロビンス記者は4勝3敗でアストロズ、マーク・ボーマン記者(ブレーブス担当)は4勝3敗でブレーブスの勝利を予想している。

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