【皮膚科医監修】肌にいいものが入っていかない…お悩みを解消するスキンケアの秘策を伝授!

最近、スキンケアの際に、美容液などがあまり浸透しにくいのを感じていませんか? 肌の衰えが原因だと分かってはいるものの、どう対策すれば良いのかわからず、あきらめているかもしれません。実は、長年浴びてきた紫外線が影響していることもあるのです。

そこで今回は、皮膚科医が教える、化粧水が浸透しやすくなる技をご紹介します。

肌にいいものが入っていかない人の傾向とは?

資生堂ジャパンが2020年12月、20歳~60歳の女性559人を対象に実施したインターネット調査の結果によると、過去、紫外線を多く浴びてしまった女性ほど、現在の肌の衰えの実感や、「肌にいい成分が入っていかない」という実感を持っていることが分かりました。

調査では、「(意図的に)日に焼けて黒くなったことがある」、「(意図的にではないが)日に焼けて黒くなったことがある」、「日に焼けて黒くなった経験はない」の3グループに分けて行われました。

結果、「(意図的に)日に焼けて黒くなった経験あり」のほうが、「日に焼けて黒くなった経験なし」グループの約1.2倍、年々肌が衰えているように感じていました。

また、「肌にいいものをどんどん入れたいと思っているが、肌に入っていかない」と実感している人は、「(意図的に)日に焼けて黒くなった経験あり」のほうが「経験なし」よりも約1.3倍高いことが判明したのです。

日焼けした程度が高いほど、肌の衰えや肌に美容成分などが入っていかないことを実感しているようです。

肌にいいものが入っていかない原因は?

この調査結果のいずれかに、思い当たる節のある人も多いのでは? スキンケアの際、いくらいい美容成分入りコスメを使用しても、肌に入りにくいのであれば、もったいないですよね。なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?

皮膚科医の日比野佐和子先生よると、過去の日焼け経験によって、現在の肌の衰え実感に差があるのは、紫外線による「光老化」の度合いの差が一因だと推察できると述べています。

日比野先生によると、紫外線ダメージによって引き起こされる「光老化」は、肌の衰えの原因の8割も占めるといいます。

紫外線量が増えるとメラニンの生成量が増え、蓄積されることによりシミができやすくなるうえに、紫外線による活性酸素による酸化ダメージも、気が付かないうちに肌に溜まってしまうというのです。

資生堂の肌研究でも「紫外線を浴びている時間が長いほど、酸化が進み、酸化ダメージの蓄積が、シワやたるみなどのトラブルを引き起こす」ことが分かっています。

光老化を食い止めるスキンケア

日比野先生によれば、すでに浴びてしまった紫外線ダメージも、ケアすることで、ある程度リカバーできる可能性が高いとのこと! どんなことをすればいいのか、スキンケアについてご紹介します。

それは、スキンケアの最後ではなくいちばん最初に導入化粧水や導入美容液などを“3回に分けて”なじませることだといいます。やり方を見ていきましょう。

1.水っぽい導入化粧水や美容液を選ぶ

スキンケアの最初は、ブースターと呼ばれる導入化粧水や導入美容液を。これらは、できるだけ水っぽいほうがおすすめだそう。なぜなら、みずみずしいテクスチャーのほうが、浸透しやすいためです。また、抗酸化作用のある成分が入っているものであれば、なおいいそうですよ。

2.3回に分けてなじませる

紫外線ダメージが蓄積した肌は乾燥して保湿機能が低下していることが考えられるため、一気にうるおいを届けるのは難しいので、3回に分けて適量を段階的に、丁寧になじませていきます。

3.マッサージをするようになじませる

このとき、老廃物を流すイメージでマッサージをするような動作でなじませるとより効果的だそう!

「3回に分けてうるおいを届ける美容マッサージ」

スキンケアの最初のステップに加えることで、肌のデトックス効果にもつながり、その後につける化粧水や美容液などのいい成分をしっかりと肌に取り込むことができるといいます。

ぜひ試してみましょう。

スキンケアの導入に適したアイテム3選

肌にいいものを浸透しやすくするためには、ブースター選びも欠かせません。そこで今回は、ライターが見つけた、導入マッサージにおすすめのアイテムを3つご紹介します。

1.紫ファイブが頼もしい!水美容液

資生堂「リバイタル ローションセラム」 本体 180mL

価格:6,600円(税込)

資生堂のリバイタルブランドによる9月に発売された新作。さらさらのローション状の「水美容液」として話題になっています。特徴は、「紫ファイブ」と名付けられた、紫色の植物、紫蘇、ローズマリー、ラベンダー、シャクヤク、木苺の5種を厳選した成分を配合していること。過酷な紫外線環境下でも生き抜く5つの紫植物のうるおいパワーが期待できます。光ダメージに向き合う世代にぴったりのアイテムです。

2.ブースター界の女王!? 土台美容液

「ソフィーナ iP ベースケア セラム〈土台美容液〉」本体 90g

価格:5,500円(税込)

ここ数年、ブースターとして筆頭に上がるのが、このベースケア セラム〈土台美容液〉。一番の特徴は、毛穴より小さいという、濃密な炭酸の泡状の美容液であること。肌につけるとクリーミーな炭酸泡が、なめらかに広がり肌に密着し、美容液の土台を作ってくれます。肌をうるおいでやわらかくほぐしてくれるので、次に使う美容液のなじみも良くなります。使い心地がよく、やみつきになるという噂です。

3.最先端の幹細胞コスメ!導入化粧水

BONOTOX「Timeless CODE デュアルステムセルエッセンス」100mL

価格:7,150円(税込)

BONOTOX Japanで人気のブランド、「Timeless CODE(タイムレスコード)」は、ヒト臍帯血幹細胞と植物幹細胞を配合し、最新美容テクノロジーを駆使したエイジングケアが叶うアイテムがそろいます。その中の一つ、導入化粧水が、このアイテム。まるで整形手術をしたかのようにお肌がツルっとする、と絶賛する美容家もいるほど。

ヒト臍帯血幹細胞由来培養液、蓮幹細胞由来培養液の2つの先端美容成分と厳選した美容成分を配合したブルーカラーの美容液に、さらに整肌・保湿に特化したモイスチャーオイルとブルーカラーのAHAカプセルの2つの美容フォーミュラーが加えられています。

この導入化粧水の後に、同シリーズの美容液やクリームを使えば、さらにスペシャルなケアが叶うでしょう。

まとめ

肌にいいものが入っていかないという悩みは、今日でお別れ! 3回に分けてなじませ、マッサージするスキンケアの最初の手順をしっかりと行い、光老化を巻き戻しましょう。

【監修医師プロフィール】

皮膚科医 日比野佐和子先生

アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも多数出演。

医療法人社団康梓会 Y'sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。

参考:資生堂ジャパン「過去から現在にかけての紫外線との関わりと現在の肌状態の実感」に関する調査

画像:Shutterstock/Yuttana Jaowattana

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