N-BOXに改善して欲しいのは2つ! アダプティブクルーズコントロールの機能向上とエンジンスタートボタンの設置位置変更【みんなの声を聞いてみた】

もっとも売れている軽自動車はご存知の通りホンダ N-BOXである。内外装デザイン、そして質感と非常に高評価を得ているのだが、じつはSNSを見てみると少なからず不満の声も散見されるのだ。もっとも多いのは先進安全技術の機能向上であるのだが、それ以外にもユーザーならではの意見も続出しているのだ。一体どんな不満を感じているのだろうか?

ホンダ 2代目N-BOX[2020年12月24日マイナーチェンジモデル] [Photo:Honda]

N-BOXに期待したのは渋滞時にも使えるアダプティブクルーズコントロールの採用

以前MOTAでも紹介しているがN-BOXオーナー、あるいは購入を検討しているユーザーからの意見でもっとも多いのが「先進安全技術の機能向上」である。もちろんN-BOXは衝突被害軽減ブレーキや運転支援システム「アダプティブクルーズコントロール」までも装備しており、かなりの充実っぷりである。

ライバルのダイハツ タントは2021年9月に実施した改良で一部グレードで電気式パーキングブレーキを採用。N-BOXにはない機能で勝負を仕掛けているのだ

ところがアダプティブクルーズコントロールの作動条件が30km/h〜となっており、渋滞などの低速域には対応していないのだ。そして日産 ルークスやダイハツ タントの一部グレードは全車速対応となっており、ライバル車の方が機能としては大幅にリードしている状況だ。そのためユーザーからは、渋滞時にも対応して欲しいという声が多いのだった。

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エンジンスタートボタンの設置場所に不満の声!?

N-BOXのエンジンスタートボタンは運転席右側、それもかなり下に設置されている

ほかにもユーザーならではの意見も相当数上がっている。「エンジンスタートボタンの位置を変更して欲しい」という意見だ。現行N-BOXは運転席右側、それもかなり下に位置しているために、操作がしずらいのだという。ユーザー的には「慣れるまで時間を要する」という声が上がっているのだ。

初代N-BOXはシフト横。兄弟車のN-ONEなどは操作性抜群なのに……

初代N-BOXはシフト横に設置されていた, N-ONEなどはウィンカーレバー付近に設置されている
初代N-BOXはシフト横に設置されていた, N-ONEなどはウィンカーレバー付近に設置されている

加えて、2011年に登場した初代N-BOXはシフト横に設置されていた。そのため乗り換えユーザーからは「初代N-BOXの方が操作しやすかった」という意見が出ているのだ。

設置位置を変更するのはそう簡単な話ではないが、プラットフォームを共有しているN-ONEやN-ワゴンは、ウィンカーレバー付近に設置していることを考えれば、N-BOXも対応させて欲しいところ。

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N-BOXに限らずホンダ全体でエンジンスタートボタンの設置位置を共通化してほしい

N-BOXのみならず、ホンダ全車でエンジンスタートボタン設置位置を共通化してほしいところ

かつてはキーを捻ってエンジンを始動していたために、設置位置はステアリングコラムと決まっていたが、ボタン式となった現在はメーカーや車種によって設置位置はそれぞれ異なっている状況である。

同じメーカーからの乗り換え、そして操作性を考えて全車設置を共通しているブランドも存在する。N-BOXはホンダの他のモデルからの乗り換え層も多いために、ホンダ全体でエンジンスタートボタンの設置位置を共通化してほしいところ。今後の改善に期待したい。

今回はN-BOXに対してオーナーが感じている不満の声をご紹介したが、逆に言えば改善ポイントはかなり少ないことも意味している。それだけに、今後登場するであろう新型N-BOXには今回上がった声を反映して開発を進めて欲しいところだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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