11月3日に加藤舞踊学院が定期公演 2年半かけた「中也の落としもの」など披露

▲前回(2019年)の公演の様子

 加藤舞踊学院の74回目となる定期公演「海を行く」が、11月3日(水・祝)午後5時半から、KDDI維新ホール(山口市小郡令和1)で開かれる。主催は、同学院(加藤燿子代表)とYK Backing(山口加藤舞踊学院後援会)。新型コロナウイルス感染症の影響で、今年6月の開催予定が延期されていた。 

 今回の公演には、研究生とゲストダンサーなど約80人が出演。様々なジャンルの曲に合わせ、この日のために稽古を重ねてきた踊りを披露する。約2時間15分の上演で、2部構成。   

 第1部では「プロローグ」に続き、フラダンス、スペイン舞踊の「異国の風舞」、同学院OBも参加する「小品集」7曲、「アンパンマン」の作者やなせたかしさんの描く世界観を表現した「やなせたかしの詩の世界」5曲が演じられる。また、10月9日に山口市民会館50周年記念公演で上演した作品「展覧会の絵」の一部も再演される。  

 第2部では、山口市出身の詩人・中原中也の詩から10編を選んで表現した舞台「中也の落としもの」が披露される。山口県洋舞連盟に所属するダダダンスカンパニー(岩国市)、AYAKOモダンバレエスタジオ(下関市)らとともに2年半をかけて作り上げてきた作品で、スペシャルゲストとして中原中也記念館の中原豊館長と、同学院のOBでプロのヒップホップダンサー・HJMも出演する。   

 演出・振り付け・指導を担当した広田早苗さんは、「世の中の動きに不安を抱えながら日々を過ごし、この日を迎えられることに感謝。じっくりと大切に育ててきた作品をご覧いただきたい」と来場を呼びかける。   

 前売り券は、指定席3500円、一般2500円、高校生以下1500円で、同学院で購入できる。電話予約(TEL083-922-1963)・当日受け取りも可能。当日券は各500円高。

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