軽石被害「かなり深刻」 沖縄相が危機感、復旧支援も視野に

 【東京】西銘恒三郎沖縄担当相は26日の閣議会見で、小笠原諸島の海底火山噴火の影響とみられる大量の軽石が県内の海岸や港湾に漂着している問題について「(被害状況は)かなり深刻だ」との認識を示した。「国と水産庁で災害復旧の方向で話し合っている」とも述べ、復旧に向けた支援を検討していると明かした。【写真特集】沖縄の青い海が灰色に…大量の軽石がビーチ、川、道路にも
 内閣府によると、現在、水産庁の担当者が県と連携して県内各地の漁港で被害状況を確認している。一定の基準を満たせば、「災害復旧事業」として国の支援の対象にする方向で調整しているという。
 西銘氏は会見で、24日に糸満市内の漁港で被害状況の視察を実施したと述べ、金子原二郎農林水産相や山口壮環境相とも情報を共有しているとした。  糸満漁協関係者の説明として漁船の操業にも支障が出ている現状を示し、「軽石が沖縄本島の東海岸、西海岸のほうにも流れてきている。かなり深刻だと受け止めている」と危機感を示した。
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