フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が、エースの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の流出に備えてスペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(21)をリストアップした。
今季限りで契約が切れるエムバペを巡っては来夏のRマドリード入りが有力視される中、PSGは流出を想定して代役探しを進めている。
そうした中、スペインメディア「トードフィチャージェス」は「エムバペがマドリードとサインした場合、PSGはビニシウスに行く」と報道。「PSGはフランス人ストライカーとの契約更新を信じているが、それが達成できなかった場合、エースを譲ってビニシウスとの契約に全力を尽くす」と今季大活躍しているブラジルの神童を次期エースとして獲得に動く方針を固めた。
ビニシウスにとってもPSG行きにはメリットがある。
「フランス人がRマドリードに入団すればブラジル人選手の進化を遅らせることになるだろう。白い巨人(Rマドリードの愛称)にとっても悪い話ではない」と指摘。エムバペが加入すればポジションやプレースタイルが重なるビニシウスの出場機会が減る可能性があり、欧州の覇権を争うPSGに移籍することは成長にプラスに働くというわけだ。
ただ「欧州の2つの偉大なクラブ間で執拗な戦いを引き起こす可能性がある」と同メディア。PSGが神童に手を出せば、両クラブ間で遺恨が残る危険性もある。
エムバペの去就を巡って水面下でシ烈な駆け引きが展開されそうだ。