17歳DFチェイス・アンリが堂々のU―22代表デビュー “天然”ぶりも発揮

カンボジア戦後にオンラインで取材に応じるDFチェイス・アンリ(東スポWeb)

超大物と話題のU―22日本代表DFチェイス・アンリ(尚志高)が、26日に行われたU―23アジアカップ予選カンボジア戦(福島Jヴィレッジ)で公式戦デビューを果たし、4―0の大勝に大きく貢献した。

17歳のアンリはチーム最年少ながらセンターバックで先発。自慢の身体能力を生かして相手を完封し、攻撃でも強烈なヘディングなどで存在感を見せた。

米国人の父と日本人の母を持ち、幼少期を過ごした米国ではバスケットボールなどさまざまなスポーツに取り組んだ。中1で日本に移ってから本格的にサッカーを始めると、驚異的な成長を遂げて〝新怪物〟としてその名をとどろかせている。7月にはオランダの強豪AZのU―23チームやドイツの名門ボルシアMGのU―19チームで練習参加し、欧州でも注目度が高まっている超逸材だ。

ついに日の丸をつけて国際舞台デビューを飾ったアンリは「ヘディング決めたかったっす。悔しいっす」とDFながらゴールを逃したことがよほど悔しかった様子。同じ高校年代の松木などが得点を決めており「ゴールを決めてたんで、絶対自分も決めてやろうと思ってたけど決められなくて悔しいっす」とライバル心をむき出しにした。

記念すべき一戦はくしくも尚志高でプレーする機会が多い福島・Jヴィレッジ。「自分はいつもJヴィレッジでやっていたので、福島ということもあって負けられないなと思った」と第2の故郷への思いも口にした。

明るいキャラで知られるが、さっそく〝天然〟ぶりを披露。この日の試合では尊敬する日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)と同じ背番号22だったが「吉田麻也選手が22番と忘れていたので、あんまりそういう思いはないっす。すみません…今気づきました」とまさかのリアクション。それでも「うれしいっす」と大先輩と同じ番号を背負っての活躍に笑顔を満開にさせた。

世界基準の新怪物の今後が楽しみだ。

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