【MLB】父は敵軍監督、WSでの“親子対決”実現に息子感激 「これ以上ないほど特別なこと」

ブレーブスのブライアン・スニッカー監督(左)とアストロズのトロイ・スニッカーコーチ【写真:Getty Images】

ブレーブスのブライアン・スニッカー監督の息子はアストロズ打撃コーチ

アストロズとブレーブスが激突するワールドシリーズは26日(日本時間27日)、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで開幕する。アストロズが勝てば4年ぶり2度目、ブレーブスが勝てば26年ぶり4度目の世界一となる頂上決戦は、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督と、アストロズのトロイ・スニッカー打撃コーチの“親子対決”にも注目が集まっている。MLB公式サイトは「ワールドシリーズはスニッカー家にとってスペシャルな家族問題だ」とのタイトルで特集記事を掲載している。

トロイ・スニッカーコーチは試合に向けて準備する時、定期的に双子の甥ルークとジュード・グッドマンくんとビデオ通話で会話を楽しむ。2人の6歳の男の子はトロイのことが大好きで、トロイも2人のためなら何でも言うことを聞くという。しかし、今回のリクエストばかりは飲めないようだ。

ブライアン・スニッカー監督の妻で、トロイの母でもあるロニーさんは「あの子たちは『トロイおじさん、グランパ(おじいちゃん)に勝たせてやらないとダメだよ』って感じでした」と語っている。

グランパとはブライアン・スニッカー監督。選手としてメジャー経験がなく、マイナーのコーチからキャリアを積み重ねた66歳にとってワールドシリーズは監督就任6年目で初の大舞台となる。息子で32歳のトロイもメジャー経験はないが、2019年にアストロズのコーチに就任。同年のワールドシリーズを経験している。

ブライアンの妻でトロイの母のロニーさん「どんな気持ちになるか…」

トロイは「2019年にワールドシリーズに辿り着けたのはとても特別なことだった。相手が誰であれ、今回も特別なことになるだろう。でも、自分の父親とワールドシリーズで対戦することができるだなんて。私たちにとってこれ以上ないほど特別なことだよ」とコメント。父のブライアンも「スニッカー家は、これで家にワールドシリーズのトロフィーを飾ることになる。誰が所有者になるかは分からないが、とてもクールなことだ」と述べている。

では、母のロニーさんはどちらを応援するのだろうか。ブライアンは「その質問をしたら、彼女は泣き出すだろうね」と語り、トロイも「彼女がただ手を叩くだけか泣くかは分からないけど、私は泣くと予想する。取り乱すんじゃないかな」と予測する。

2人のコメントを聞いた母は「何を根拠に言ってるんでしょうね。これは滅多に起こることじゃありません。どんな気持ちになるか分かりません、今回はブレーブスの一員として行くので前とは違うでしょう。前回はトロイの母としてそこ(ワールドシリーズ)に行きましたから」と話している。

スニッカー家はブレーブス一色だった。ブライアンはブレーブス傘下のマイナーでバックアップ捕手を務めていた時に、当時ファームディレクターだったハンク・アーロンの提案でコーチ転身。トロイは父のもとでバットボーイなどを務めながら育ち、ブレーブスのスターだったチッパー・ジョーンズに憧れていたという。トロイは2011年ドラフトでブレーブスから19巡目指名を受け、ブレーブス傘下で2シーズンプレーしている。それぞれがお互いのことを「とても誇りに思っている」と発言する父子による頂上決戦。果たしてどんな結果になるだろうか。(Full-Count編集部)

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