阪神・岩田が引退セレモニー 家族見守る中「ファンの方々も僕にとってはビッグファミリーです」

長女・美来さん、次女・菜心美さんに飛びつかれる阪神・岩田(東スポWeb)

阪神は26日の中日戦(甲子園)の試合後、今季限りで現役を引退する岩田稔投手(37)の引退セレモニーが行われた。

試合前には岩田一家でのファーストピッチセレモニーも実施。試合後のセレモニーでも夫人や長男・輝大くん、長女・美来ちゃん、次女・菜心美ちゃんの3人が登場。入団当時のスカウトで投手コーチでもあった山口高志氏から花束を受け取り、スタンドには母校・大阪桐蔭高校の恩師で西谷浩一監督らが見守る中、虎党へ最後のあいさつした。

高校時代に発症し、入団時から1型糖尿尿病を患っていることを公表し「同じ糖尿病で戦っている人に勇気を与えたい」と公言し、通算60勝をあげた。常に糖尿病患者に対する支援活動を続けてきた左腕は「家族のみんなありがとう。そして、応援に来てくれるファンの方々も僕にとっては『ビッグファミリー』です。皆さんがいなければ続けられませんでした。本当に感謝しています」と、試合後も残った1万921人の虎党にスピーチ。

最後は梅野を捕手役に、自らも聖地のマウンドで〝ラストピッチ〟を行い、ナインの手で7度胴上げされて、入団から16年間、袖を通してきた縦じまのユニホームに別れを告げた。

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