福原遥☆“笑顔を届ける”フラガールに! 声の芝居の楽しさを語る

子役としてキャリアをスタートさせ、2021年はドラマ「教場Ⅱ」「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」「IP〜サイバー捜査班」への出演のほか、現在放送中の「アンラッキーガール!」(日本テレビ系)では主演を務めている福原遥。12月3日公開のオリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」で主人公を演じる。福島県にある「スパリゾートハワイアンズ」の“新人フラガール”に焦点を当てた成長物語だ。

近年だけでも、「キラキラ☆プリキュアアラモード」(17年)や「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」(20年)、10月29日公開の映画「アイの歌声を聴かせて」などのアニメで声優を務めているが、今作はどんな思いで臨んだのか。素直な気持ちを語ってもらった。

――オリジナルアニメの「フラ・フラダンス」。台本を読んだ時の印象を教えてください。

「私自身、部活ものや仲間と一緒にがむしゃらに頑張るストーリーがすごく好きなんですが、『フラ・フラダンス』はまさにそんな作品だなと感じました。みんなで励まし合いながらキラキラした世界に上がっていくストーリーは本当に感動しましたし、前向きで勇気をもらえました。“この作品に出られたら、いろんな方の支えになれるだろうな”という思いが湧いてきましたね」

――そんな思いで、まずはオーディションを受けたのですよね。

「はい。オーディションは、メインとなるキャラクター5人の設定と、それぞれのセリフが何個か抜粋されたオーディション原稿をもらって挑みました。オーディションの段階では、5人全員の性格などを理解してイメージしながらお芝居をしていたので、それぞれの熱い思いや姿が私の中にも作り出されていました。なので、より一層“やりたいな”と思いました」

――そうして、主人公の夏凪日羽役を見事に射止めました。アフレコではどんなふうに役を作っていきましたか?

「監督には『作り込み過ぎないでそのままやってほしい』と言われたので、その時に感じた思いを自然に出せるように意識していました。自分自身と似ているところもあったので、共感しながら演じられたと思います」

――似ているところ、というと?

「自信が持てないところと、自分からグイグイ何かを発信できないところですね。普段のお仕事でもそうなんですけど、『これでいいのかな?』とすごく不安になるんです。今回の映画でも、見ていただくまでは『どう受け取ってもらえるんだろう』と、どうしてもドキドキしてしまいますし。もちろん楽しみなんですけど、自信はなかなか…」

――そういった心の機微が、うまく声に乗っていたから日羽役になったのかもしれませんね。

「そうだといいです。…でも確かに、最初は『私で合っているのかな』と思っていたんですけど、アフレコが進むにつれてペースがつかめてきたんです。日羽ちゃんと一緒に自分も変わっていく感覚、というか。最後には、監督から『日羽ちゃんと一緒に成長している感じがあって良かったよ』と言っていただけたのもうれしかったです。あらためて、日羽ちゃんで良かったなと思いました」

――はまり役だったようですね。演じてみて「難しいな」と感じる部分はありましたか?

「私が声優としてこれまでやらせていただいた役は、どれも作り込むことが多かったんです。なので、『自然に』『そのままで』という表現は難しかったですね。声のみで自然に演じるって弱過ぎないかな、怖いなという思いがありながらやっていたので、最初は苦戦していました。ただ、逆に面白かった部分もあったんですよ。日羽と同期の環奈(美山加恋)、蘭子(富田望生)、オハナ(前田佳織里)、しおん(陶山恵実里)はみんな個性が強かったので、会話シーンは楽しかったです。何が起こるんだろう!?って、毎回ワクワクしていました」

――特に、美山さん、富田さんとは接点も多く仲が良いでしょうし、キャスト間のチームワークも十分ですね。

「実は収録自体は1人でやっていてみんなには会えていないんですけど、加恋ちゃんは「キラキラ☆プリキュアアラモード」で声優として共演しているすてきな先輩だし、望生ちゃんも『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19年)で共演していて仲良しなので、別々に録ってはいたけれど安心感がありました。お芝居もやりやすかったです」

――また一つ声優としての経験値を上げた福原さん。ご自身から見て、成長を感じる部分はありますか?

「声優としてということですよね? うーん、成長を感じる部分はあんまりない…かなぁ…(笑)。まだまだこれからだなって本当に思っていますし、勉強しなくちゃいけないことばかりです」

――では、勉強したいことや欲しいスキルはありますか?

「私は、『アニメの声優さんとはこういうものなんだ!』という思い込みにとらわれてはいけないなと思っているんです。声優さんって、おばあちゃんにも赤ちゃんにもなれるし、妖精にもなれるじゃないですか」

――声で演じるから、年齢や見た目は関係ないですもんね。

「そうなんですよ。私くらいの年齢でもいろんな役ができるから、表現の幅はすごく広いと思うんです。だからこそ、間違った表現なんて全くないと思っています。これからも、恐れずにどんどん挑戦していけたら。それが、ゆくゆくは私を成長させてくれるはずです」

――では、“笑顔を届ける”フラガールにちなんで、福原さんが笑顔になってもらうために心掛けていることを教えてください。

「私自身が笑顔でいることかなと思います。今回みたいに作品関連のお仕事だと、作品のメッセージを伝えることが第一ですけど、イベントとか話す場では自分が楽しく笑顔でいられることが一番。見ている方にも伝わるんじゃないかなって思いますね」

――すてきな考え方ですね。その考えにはいつ頃行き着いたのですか?

「割と小さい頃から、ですかね。私の家族は、みんないつも楽しそうに笑っているので、笑顔でいることは大事なんだなって物心がついた頃から思っています。それに、ファンの方からは『楽しそうにしている姿を見て元気をもらえるよ』とよくお手紙をもらうので、そのたびに実感できます」

――福原さんの笑顔がすてきな理由が分かった気がします。ところで、フラと言えばハワイですが、福原さんは写真集の撮影でハワイに行っていましたよね。

「そうなんです。景色がキレイで開放感があって、気分がルンルンになれて、行くだけでハッピーになれるすてきな場所でした。あとは、ご飯がおいしかったです!」

――最近、ご自身のYouTubeチャンネルでアヒポキ丼を紹介していましたが、その時には…?

「出合ってないんですよ。出合えていれば良かったー! あの時はパンケーキと、エビやカニを手で食べるお料理(ケイジャン料理)を食べていて、満喫はしたんですけどね(笑)」

――では、もしまた行けるなら見てみたい景色や食べてみたい料理はありますか? アヒポキ丼はマストでしょうけれど。

「そうですね…やっぱり食べ物が気になりますね。さっき言っていたエビを手づかみで食べるお料理は、発祥のお店に連れて行ってもらったんです。すごくおいしかったのでまた行って食べてみたいです。あとは、これも写真集の時のことなんですけど、コーディネーターさんが『朝ご飯にどうぞ』とアサイーを買ってきてくれたんですよ。すごく細長〜い容器に入ったアサイーを。でも、フタを開けた時にフタの裏にフルーツが全部くっついていて、落っこちちゃって。結局アサイーしか食べられなかったので、リベンジしたいですね(笑)」

【番組情報】

オリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」
MOVIE
12月3日公開

卒業後の進路に悩んでいた日羽(福原)は、かつて姉が勤めていた「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールの採用試験に応募。未経験ながらも採用された日羽は、同期たちとフラガールの道を歩み始めるも足並みがそろわず、初ステージで失敗してしまう。

【プレゼント】

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(応募締切:2021年10月27日正午〜11月2日午前11:59)

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取材・文/松本まゆげ 撮影/YURIE PEPE

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