ヤクルト・高津監督 自身の5度胴上げは「田口が22回って言ったんで『じゃあ5回』」

ホッとした表情のヤクルト・高津監督(東スポWeb)

Vへの呪縛から解き放たれた燕の指揮官は、白い歯をのぞかせた。ヤクルトが26日、6年ぶりのリーグ優勝を決めた。

DeNA戦(横浜)に勝利後、優勝会見に臨んだ高津臣吾監督(52)は自身が胴上げで5度宙を舞ったことについて「何の意味もなくてですね。『何回(胴上げ)する? 何回する?』って言って。田口が(背番号の)22回って言ったんで…。『じゃあ5回にしてくれ』っていうのはその場で言いました」とコメント。ムードメーカーの田口が〝無茶ぶり〟していたことを打ち明けると、会見場は笑いに包まれた。

また、指揮官は元監督で球団OBの古田敦也氏(56)が春季キャンプで臨時コーチを務めたことにも触れ「ほんとに短い期間でたくさんのものをチームに刺激を与えて、たくさんのものを残していただいた、すごく大事な時間だったと思います」と述べると「本当に感謝しております。ありがとうございました」と謝意を口にしていた。

そして最大の恩師・故野村克也氏(享年84)から逝去約1か月前の球団OB会で「飛び抜けたチームはないので、ちょっと頭を使えば優勝できる」と金言を送られたことに関しても言及。「正解か不正解かはわからないですけども、ちょっとどころでなく、僕の頭なりにたくさん考えて出した結果だと思います。いろんなことがね…出した結果だと思います。あれが野村監督とね、最後の会話にはなってしまったんですけれども、すごくいいアドバイスいただいたと思ってますし、野村監督から言わせたら『こんなもんじゃない』とは言われるかもしれないですけど、すごく、その『野村野球』というか、スワローズの伝統というか、スワローズの基礎というか、そういうのを作られた大きな監督なので、そこをすごく参考にさせてもらったのは事実です」と述べると、最後は神妙な顔つきで口元を引き締めていた。

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