【北京五輪】中国のバブル方式は日本より厳格?「すべての行動が監視されるかも」の指摘も

聖火の採火式に活動家が乱入し警備員に取り押さえられる騒ぎになった(ロイター)

開幕まで残り100日となった北京五輪を巡り、日本国内からも様々な意見が出ている。新型コロナウイルス禍の中で行われた東京五輪から約2か月半が経過。日本ではコロナの感染者が減少傾向にあるものの、中国国内では感染者が再び増加の兆しを見せている。そのため、中国政府は「ゼロコロナ」を実現するべく、感染症対策を強化した。

北京市当局は、市外の感染者が出た地域に滞在歴のある人の出入りを厳格化。省をまたいでの旅行は一時的に中止となった。さらに、甘粛省は省内すべての観光地や映画館等を閉鎖したという。

依然として不安が拭えない中、東京五輪組織委員会の元職員は「中国は本当のデータを公表しているか分からない」と疑問を呈す。かねて北京五輪組織委は安全な大会運営に努めると強調するが、ある競技関係者は「今の中国には行きたくないですよね」と本音を漏らした。

その一方で、北京五輪でも実施予定のバブル方式について、東京五輪関係者は「ある意味中国は日本よりも厳格にやると思うので、安心かもしれない。すべての行動が監視されるかもしれないですし」と指摘。東京五輪では選手や関係者が「プレーブック」を破って度々問題となったが、より厳しい対策が可能な中国の方が感染リスクは低いとの見方を示した。

ギリシャで18日に開かれた聖火の採火式では、中国の人権問題に抗議する活動家が乱入するなど、世界でも賛否両論の声が飛び交う北京五輪。果たして大会は無事に成功するのだろうか。

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