河北春秋(10/27):NHKの朝のドラマ『おかえりモネ』が最終…

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 NHKの朝のドラマ『おかえりモネ』が最終盤を迎えている。きのうは結婚する相手が来て、居間で家族にあいさつ。ひとしきり話が済むと、母親役の鈴木京香さんがにこやかに「いいわねえ、こういう2人」▼父親の内野聖陽さんは「俺は最初によ、ピンときたんだ、この2人はいいって。そんなのは本人たちより前に俺は分かっている。ンフフフ…」。息の合った自然な演技が若い2人を明るく包む。記憶に残る印象的なシーンだった▼周囲の祝福にあふれたテレビドラマを見ながらもう一つの結婚が思われた。お祝いを申し上げたいと書こうとして戸惑いも残る。その相手が本当に結婚にふさわしいのか、長らく多くの国民の心配事になってきたからだ▼きのう、秋篠宮家の眞子さまが小室眞子さんとなった。慣例の儀式はなく、皇籍離脱の際の一時金は不支給という異例ずくめの門出だ。本人の強い希望とはいえ、国民の祝意と距離ある結婚に、眞子さんの姿がややもすると痛々しく見える▼小津安二郎監督の名画『晩春』。父親の笠智衆が嫁に出る娘の原節子に語る。「幸せは待ってるもんじゃなくて、やっぱり自分たちで創り出すものなんだよ。きっと幸せになれるよ。難しいもんじゃないさ」。米国で暮らすという2人もそうなることを。(2021.10.27)