長崎舞台のアニメ「色づく世界の明日から」 登場シーンを紹介するHP制作 県立大3年の畑中さん

聖地巡礼のモデルコースマップ(畑中さん提供)

 長崎の魅力をもっと多くの人に感じてほしい―。長崎県立大佐世保校3年の畑中佑太さん(20)が、長崎を舞台にした2018年のアニメ「色づく世界の明日から」の登場シーンを紹介する「聖地巡礼」のホームページ(HP)を制作した。畑中さんは「長崎を好きになってもらう、長崎の魅力を再認識してもらうきっかけになれば」と語る。
 HPでは「水辺の森公園」や「鍋冠山展望台」、「オランダ坂」など作品に登場する長崎市内の各スポットやその周辺を地図上に落とし込み紹介。モデルコースも考案して表示した。観光ポータルサイト「ながさき旅ネット」でも同様の紹介はあるが「徒歩で巡れるように」とスポットを同市中心部に絞った。
 兵庫県出身の畑中さん。高校時代に同作品に出会ったことや「観光など地方活性化を学びたい」と考え19年に同大へ進学した。実際に作品の登場シーンを散策し「せっかく(アニメの)舞台になっているのでもっと魅力を生かしたい」と思い立ち、各スポットを案内するマップの制作を思い立った。

「HPを活用して長崎をもっと好きになってほしい」と語る畑中さん=佐世保市川下町、県立大佐世保校

 当初はパンフレットで紹介する企画を県フィルムコミッションやアニメの製作委員会に持ち込んだものの、印刷費用などが課題となり断念。その後、HPで紹介する手法を模索し今年4月、許可を得た。
 社会で企画を通す大変さを痛感したという畑中さん。「企画を進める中でファンの人とも知り合い、手助けやアドバイスをもらった。ようやく形になった」とこれまでの苦労も笑顔で振り返った。


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