沖縄の医療機関で集団感染 49人陽性、10人死亡 本島中部「先月収束」

 沖縄県は26日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を新たに4件公表した。うち1件は中部保健所管内の医療機関で発生し、入院患者と職員の計49人が感染、10人が死亡した。医療機関はホームページでクラスター発生を公表しているという。

 県によると、医療機関のクラスターは8月12日から9月10日までに感染が広がった。感染者の内訳は職員21人、患者28人。死者10人は全て入院患者だった。

 感染が広がった要因について、県の糸数公医療技監は「職員間の感染、患者から職員への感染があった。対策が十分にできていなかった可能性がある」と説明した。入院する際のPCR検査で陰性だった患者が、その後陽性と判明し、陰性とされていた期間に感染を広げた可能性もあるという。

 県は中部保健所や県のコロナ対策本部から専門の医師や看護師を派遣し、検査計画や感染対策を支援した。9月27日にクラスターの収束を確認した。

 その他3件のクラスターは家族・親族内で発生した。

 
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