Blackmagic Design製品事例:東京情報大学オンライン授業の場合

Blackmagic Designの発表によると、東京情報大学の総合情報学科のオンライン授業にDaVinci Resolveを採用したという。

同学はDaVinci Resolveの認定トレーニングパートナーにもなっている。また、上級コース向けにDaVinci Resolve Studio、DaVinci Resolve Micro Panel、DaVinci Resolve Speed Editorをそれぞれ10式、そのほかURSA Broadcastおよび複数のBlackmagic Pocket Cinema Camera 4KならびにATEM Mini Proも導入しており、今後の実習授業で使用していく。

東京情報大学の総合情報学部は、コンピューターを用いた情報学を中心とした学部でシステムエンジニアリング、データサイエンス、メディアデザインなど幅広い分野を持つ。同学部、映像・音響研究室教授である浅川順氏は次のようにコメントしている。

浅川氏:1年生向けに映像編集が学べる選択クラスがあり、今までは別のソフトウェアを使って教えていました。ところが昨年のコロナ禍で授業をオンライン化する必要に迫られました。

大学の設備が全く利用できない、利用できたとしても生徒が70名ほどになるので密の状態は避けられないという状況で、今後どのように実習系の授業を行えばいいのかを試行錯誤していた浅川氏。

生徒全員が今までスタジオで使っていたソフトウェアを自宅で使うことはできず、かと言ってサブスクリプション制のソフトウェアを導入して彼らにその費用を負担させることはできません。その中でたどり着いたのが無償版のDaVinci Resolveでした。

1年生に対して、DaVinci Resolveを大学指定の個人ラップトップPCにインストールさせて、実習課題をスマートフォンを使って撮影し、DaVinci Resolveで編集させることにしました。

同学はDaVinci Resolveの認定トレーニングパートナーとなっており、浅川氏を含め複数の講師が授業でDaVinci Resolveを教える準備はできていた。トレーナーとしてソフトウェアを学び、学生たちにも使いやすいと確信したという。同学は映像専門学校などと違い、元々映像に興味のある生徒ばかりが集まる学校ではない。DaVinci Resolveを導入したこのオンライン授業も映像制作に関しては全くの未経験者多かった。初めての経験ながら、生徒それぞれが自身の制作の進捗状況をZOOMで発表し作品を完成させることができたという。

さらに同学部の映像・音響研究室には、デジタル時代のメディア環境に対応するため、ハンズオンで最新の映像制作をより深く学べるコースが上級生用に用意されている。そこではBlackmagic DesignのカメラやATEMスイッチャー、DaVinci Resolveのハードウェアセットを使っての授業が予定されている。

ハードウェアは数に限りがあるため、より専門的に学びたい生徒に向けてのもので、コントローラーを使用して編集やグレーディングができるようになっています。また、スタジオに導入している既存の機材もだいぶ古くなっており、プロ用機器ではBlackmagic Designが圧倒的に購入しやすいことから、URSA Mini BroadcastやBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kなども導入しました。ATEM Mini Proはもともとオンライン授業用に昨年導入したものですが、今後は配信の実習授業でも使っていく予定です。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kは生徒に貸し出して好きな場所でBlackmagic RAWで撮影できるように想定しています。現在10台導入していますが、今後台数を増やしていけたらと考えています。

プロも使う多機能なソフトウェアを無償で使える点はとてもありがたいです。また、生徒用のPCはそれほど高スペックではなかったにもかかわらず、プロキシモードや最適化メディアを生成することでスムーズに編集やオンラインでの発表が行えました。意欲のある生徒はFusionやFairlightのページも使って、教える側の私たちよりも詳しくなる学生たちもいたことは大変嬉しいことです。

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