ブライアン・ウィルソンのドキュメンタリー映画の予告編が公開

Photo: Michael Ochs Archives/Getty Images

2021年11月17日に全米の劇場とビデオ・オン・デマンドで公開予定のブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)のドキュメンタリー映画『Brian Wilson: Long Promised Road』から、新たな予告編映像が公開された。

この映像では、エルトン・ジョンとブルース・スプリングスティーンら音楽界の著名人たちがビーチボーイズへの愛を語り、主人公のブライアン・ウィルソンが、アメリカ史上最高の音楽グループのひとつであるビーチ・ボーイズでの輝かしい人生とキャリアを振り返っている。

「ブライアンは、ルールブックを捨てて、僕たちが元々いた世界から別の世界へ連れ出してくれたんです」とエルトン・ジョンが語り、ブルース・スプリングスティーンは、「ロックンロール界でビーチ・ボーイズほど偉大な存在はいなかったですし、その音楽性のレベルにはまだ誰も到達できていないと思っています」と付け加えた。

<予告編映像:Brian Wilson: Long Promised Road: Official Trailer>

ブレント・ウィルソンが監督を務める映画『Brian Wilson: Long Promised Road』は、ブライアン・ウィルソンの音楽的偉業、個人的な苦難、そしてその多大な文化的影響に迫る作品で、エルトン・ジョンやブルース・スプリングスティーンの他にも、ニック・ジョナス、リンダ・ペリー、フー・ファイターズのテイラー・ホーキンスらのインタビューを収録している。

だが、本作の1番の見所となるのは、ブライアン・ウィルソンと元ローリングストーン編集長ジェイソン・ファインの一連のインタビュー映像だろう。予告編映像の中で、ジェイソン・ファインは、メディア嫌いで知られるブライアンが通常の長尺インタビューを好まず、音楽を聴きながらドライブで移動する取材形式を望んだことを明かし、2人は、ビーチ・ボーイズが幼少期を過ごした家や、1962年のデビュー作『Surfin’ Safari』のジャケットを撮影したビーチなど、ブライアン・ウィルソン縁の場所を訪れながら、インタビューを進めていく。

映画『Brian Wilson: Long Promised Road』には、ブライアン・ウィルソンがこの映画のためにマイ・モーニング・ジャケットのジム・ジェイムスと共作した新曲「Right Where I Belong」も収録されている他、ビーチボーイズのアル・ジャーディン、ドン・ウォズ、ジェイコブ・ディラン、グスターボ・ドゥダメルらも登場する。

また、先日ブライアン・ウィルソンは、同映画の公開直後の11月19日にリリースする最新ソロ・アルバム『At My Piano』に収録されているビーチボーイズの名曲「Good Vibrations」の新ヴァージョンを公開。このアルバムでは、ビーチ・ボーイズからのキャリアを総括するベスト盤的な選曲をブライアンが全編ピアノ・ソロで披露している。

1966年10月に、ビーチ・ボーイズがグループ初の全英No.1を獲得した「Good Vibrations」は、今年10月に発売55周年を迎えた。

Written By Sam Armstrong

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