高校野球 九州地区大会大分県予選 明豊が逃げ切り、2季ぶり17回目の優勝

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第149回九州地区高校野球大会大分県予選

10月26日 佐伯中央病院スタジアム

決勝

明 豊  080 010 100|10

大分舞鶴 101 200 050|9

 

 壮絶な打撃戦となった第149回九州地区高校野球大会県予選の決勝。順当に勝ち上がった第1シード同士の対戦は、9月の県高校野球選手権と同じカードとなった。明豊が二回に8点、大分舞鶴が八回に5点、互いにビッグイニングをつくる打撃戦となったが、明豊が逃げ切り2季ぶり17回目の優勝を果たした。川崎絢平監督は「終盤に追い上げられたが、選手にはいい薬になった」と振り返った。

 

 先制点を奪われた直後の二回、明豊打線が爆発した。1死満塁から8番・竹下聖人(2年)の右前適時打で逆転すると後藤綾太(同)、矢野壮頼(同)、坂本海斗(同)の3連続適時打などが飛び出し、打者13人で8点を奪った。序盤の大量得点で、試合の行方はおおかた決まったかと思われたが、追加点のチャンスに思うように点が入らずにいると潮目が変わった。キャプテンの江藤隼希(同)は「大差となり気持ちに余裕が出てしまった」と反省。相手の反撃に遭い、最大7点差が八回までに1点差に詰まった。川崎監督は「選手は後ろから追われる怖さを感じたと思うし、これが“野球の怖さ”だと身を持って知ったと思う」と話した。

 

二回に大量8得点を挙げた明豊

 

 ただ、川崎監督にとってはこれも想定内。「(新チームになってからの)秋は試合ごとに成長する時期。今年はコロナ禍で練習試合ができず、実戦の場がなかった影響が出た。不特定要素の多い野球において、流れが相手に行ったときに打球のバウンドがイレギュラーしたり、あり得ないようなミスが出るということを選手は経験できた」。そして、苦い経験は「勝って修正できる」ことで大きな効果を生み出すことも知っている。継投で流れを断ち切り、苦しみながらも勝利を手繰り寄せた。

 

 一方、県高校野球選手権に続き準優勝となった大分舞鶴だったが、驚異の粘りで大きな収穫を得た。エース奥本翼(2年)が大量失点したことは誤算だったが、「選手は精神的にたくましくなった」と河室聖司監督。今大会好調の打線が、ひるむことなく相手投手に向かって強振。八回には逆転劇寸前まで相手を追い詰めた。キャプテンの甲斐京司朗(同)は、「県選手権決勝ではボロ負けしたけど、明豊との距離は縮まった」と手応えを口にした。

 

 両校は来春のセンバツ出場を目指し、11月6日から鹿児島市で始まる九州地区大会に出場する。

 

3大会連続のセンバツ出場を目指す明豊

 

(柚野真也)