「日台間の相互往来回復に」 台湾プロ野球でコロナ禍後初の日本各自治体の物産展開催

桃園国際棒球場で行われたイベントを紹介【写真提供:楽天モンキーズ】

客足戻った楽天モンキーズの本拠地で日本物産展を開催

台湾プロ野球(CPBL)の楽天モンキーズが本拠地とする桃園国際棒球場で9日、日本物産展が行われ、日本各地の自治体がPRブースを出展した。2年近く続くコロナ禍によって、来日観光客の姿が見られなくなって久しい。ただ“アフター・コロナ”を見据えての動きも、徐々に始まっている。

台湾プロ野球では、観客数の上限がスタジアム収容人数の25%から50%に引き上げられた。この日の試合は、8月にリーグ戦が再開された後では最多となる4000人超が観戦した。

その中で行われたのが、日本と台湾を結ぶ定期路線を多数持つ「タイガーエア台湾」とのコラボデー。同社の客室乗務員がダンスを披露したり、スタジアムに設置されたミニ飛行機に本物のパイロットが登場したりと、趣向を凝らしたイベントが多数行われた。

さらに、秋田県、岩手県、茨城県、三重県、岡山県、鳥取県、島根県、高知県、佐賀県、長崎県、また桃園市の姉妹都市や友好都市でもある千葉県、香川県、宮崎県、成田市、加賀市など日本の地方自治体がブースを出展、PR活動を行った。

楽天モンキーズの礒江厚綺氏は「日本の観光・名産品を台湾の皆さんに紹介するために、このようなイベントを定期的に行っています。台湾には日本旅行が好きな人が多いですが、コロナ禍になってからはなかなか海外旅行に行けずにいるんです。来場されたお客様も、いろんなブースに興味を持っていただけてとてもうれしい」と話す。

航空会社「タイガーエア台湾」とのコラボレーション

各自治体が観光地や特産品のPRを実施し、どのブースもにぎわっていた。来場者に話を聞くと「今日はにぎやかですね。今は海外旅行はいけませんが、気分だけでも日本に来られたようで幸せです。思えばこの数か月、こんなイベントには来たことなかったですね」との声が集まった。

今回、秋田県と鳥取県ブースを担当している日盟国際総経理のJOY氏は「多くの方が来場され、活気に溢れていて、私もエネルギーをもらいました。とても貴重な機会に秋田県と鳥取県の魅力を充分に発信することができました。コロナ禍の1日も早い収束と、日台間の相互往来が回復するよう願っております。それと、台湾と日本の野球交流も盛んになるといいですね」とコロナ後への期待を語った。

また、タイガーエア台湾董事長の陳漢銘氏も「楽天モンキーズと日本各地の自治体のおかけで、今回のイベントはスムーズに終えることができ、心より感謝申し上げます。これからも更に多くのコラボレーションができることを楽しみにしています」と期待を込めた。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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