バルセロナが夢見る「リバプールのクロップ監督招へい」くすぶるクーマン監督の進退問題

リバプールのユルゲン・クロップ監督(ロイター)

スペイン1部バルセロナが、イングランド・プレミアリーグ、リバプールのユルゲン・クロップ監督(54)招へいを夢見ている。スペイン紙「スポルト」が報じた。

クラブの象徴だったFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)が今夏に電撃移籍した影響もあって、苦しいシーズンとなっている中、ロナルド・クーマン監督の進退問題がくすぶり続けている。すでにクラブOBでカタール1部アルサドのシャビ監督や前イタリア1部ユベントス監督のアンドレア・ピルロ氏などの名前が挙げられているが、同紙はバルセロナの理想はクロップ監督だと指摘した。

2015年10月から指揮を執るリバプールでは、欧州チャンピオンズリーグ制覇(2018―19年シーズン)、30年ぶりのリーグ制覇(19―20年シーズン)など手腕を発揮。ビッグタイトルから遠ざかっていたリバプールを復活させただけに、バルセロナサイドは再建途上にあるチームには、うってつけの存在と考えているわけだ。

ただ現実は厳しい。クロップ監督は、2024年まで残っている契約を更新せず、1年間の休養を取ることを明言。その間に監督業を続けるかどうかを考えるとしている。バルセロナは困難な状況を覆せるだけの交渉材料を持っているのか。このままでは単なる夢物語で終わってしまいそうだ。

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