木下優樹菜に40万円賠償命令 請求1000万円から大幅減額のウラに「クソガキ謝罪」

謝罪していた木下優樹菜(東スポWeb)

元タレントの木下優樹菜(33)が27日、東京地裁で行われた〝タピオカ裁判〟の判決で40万円の賠償命令を下された。自身の芸能界引退の引き金ともなった2019年10月の騒動から2年。木下は、原告のタピオカドリンク店店長側に〝クソガキ謝罪〟していた――。

「クソガキだから感情的になってしまいました」

木下は、タピオカドリンク店の店長側にSNSのDM(ダイレクトメッセージ)でこう謝罪していたことが分かった。

発端は19年9月だった。木下は自身の姉が勤務していた都内のタピオカドリンク店とトラブルになり、インスタグラムで同店店長に対し、「事務所総出でやりますね」などと〝脅迫〟めいたメッセージを送信。これがネット上に明るみに出て大騒動となった。

結局、責任を取る形で、木下は同年11月に芸能活動を自粛。翌20年7月1日に芸能活動の再開を発表したが、当時の所属事務所との信頼関係が崩れ、わずか5日後の同6日に芸能界を引退した。

裁判は引退から2か月後の20年9月にスタート。原告の店長は、被告の木下から脅迫されて精神的苦痛を受けたとして1000万円の損害賠償を求めた。

27日の判決で東京地裁は「脅迫行為にあたる」と認めて木下に40万円の支払いを命じた。沢村智子裁判長は、木下が店長に送信したメッセージについて「芸能事務所の社会的影響力を使って、店長に不利な内容の記事を週刊誌に書かせるなどと告知しており、脅迫にあたる」と指摘。木下は当時、530万人超のフォロワーを抱えていたため、「店長がこうむった苦痛は相当程度大きい」とした。

一方、木下が店長に繰り返し謝罪して被害の回復を図ろうとしていたことなどを考慮し、賠償額は請求から大幅減額して40万円となった。

木下は騒動後、何度か店長側に謝罪しているが、新たにその内容の一部が判明。木下の知人や訴訟記録によると、木下は店長にSNSのDMで「クソガキだから感情的になってしまいました」などと謝罪していた。

「木下さんは東京・下町の元ヤンだけに、謝罪も『クソガキだから』と“らしさ”全開。こういった姿勢も地裁はくんだのかもしれません」(知人)

ただし、木下は被告としてもう一つ、訴訟を抱えている。〝美容フェイスマスク裁判〟だ。

タピオカ店脅迫騒動が明るみに出た当時、木下は美容フェイスマスクのイメージモデルを務めていた。一連の騒動でフェイスマスクのイメージが損なわれたとして、販売元の化粧品会社などから東京地裁に民事提訴され、約3億円の損害賠償を求められている。こちらは現在も係争中だ。

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