自動配送ロボットを使って日用品を団地内の各棟に届ける実証実験が27日、横浜市金沢区の金沢シーサイドタウン並木1丁目第2団地で行われた。買い物が不便な住民の利便性向上を目的に、UR都市機構とNTTドコモが企画した。住民7人に28日まで利用してもらい、ニーズや安全性を確認する。
同団地は1980年に完成し、約340戸。居住する棟によっては最寄りのスーパーから距離があり、お年寄りや幼い子どもがいる世帯では買い物が不便なケースもあるという。
実証実験では、配送ロボットが団地入り口から各棟への配送を円滑にできるかどうかをチェックした。
ロボットメーカーのテムザック(京都市)が開発した移動型ロボット「ロデム」を活用。自律走行し、360度カメラを搭載している。移動中に障害物を検知した際はオペレーターによる遠隔操作への切り替えができる。配送品を入れたロッカーは顔認証で開錠する仕組みだ。