イタリア検察「違法移籍」の可能性を調査…3分の2がユヴェントス関連か

イタリア・セリエAで行われた選手の取引において、不正が行われた疑いがある62のケースが調査されているようだ。

『Il tiempo』や『La Repubblica』によれば、これらの取引では選手の評価額が不当に引き上げられている可能性があるとのこと。

新たな移籍スキャンダルが発生している可能性が認められるとして、イタリア連邦検察官のジュゼッペ・チネ氏の元に報告が届いているそう。

セリエAのクラブを監査する組織「COVISOC」は、検察官とイタリアサッカー連盟のガブリエーレ・グラヴィナ会長へとレポートを送り、問題を調査するよう求めたという。

その1つはナポリのヴィクター・オシメーンを巡る取引。彼と引き換えに4名の選手がリールと取引されているが、そのうち2名は現在イタリアのセリエDに、1人はセリエCに、そして1人はフランスで全くプレーしていないとのこと。

またユヴェントスが関連するものがこのケースのうち42件を占めており、21人の選手が合計9000万ユーロ(およそ118.2億円)で取引されながら、実際に動いたのは300万ユーロ(およそ3.9億円)程度であったとも。違法ではないかと疑われるものには、ミラレム・ピャニッチやアルトゥール・メロ、ジョアン・カンセロなどの取引も含まれているという。

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このような取引は以前チェゼーナとキエーヴォ・ヴェローナが行っていたことが明らかになり、その違法性が認められたためにポイントの剥奪が言い渡され、両クラブともに破産を余儀なくされている。

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