神奈川県警緑署の新庁舎が完成 待合スペース2倍に拡充 11月8日から業務開始

11月8日から業務を開始する緑署の新庁舎=横浜市緑区

 神奈川県警緑署の新庁舎(横浜市緑区中山4丁目)が完成し、27日に報道陣に公開された。今後、現庁舎からの移転作業を本格化し、11月8日から業務を開始する。

 新庁舎は、現庁舎から南東に約500メートル離れた市有地に建設された。鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積は現庁舎の1.5倍に相当する約3450平方メートル。主に警察車両用の車庫棟も併設された。総工費は約20億円。

 住民の利便性を高めるため、待合スペースを従来の2倍に拡充。多目的トイレやエレベーターも新設した。太陽光発電設備で使用電力の約2割を賄う。災害に備え、飲料水をストックできる受水槽も新たに整備した。

 1973年に建てられた現庁舎の老朽、狭隘(きょうあい)化に伴う移転で、渡邊晴彦署長は「移転をきっかけに、さらに充実した活動で地域の安全安心を守りたい」と話した。

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