トヨタとTOYOTA GAZOO Racingは、新型スポーツカー「GR86（ジーアール ハチロク）」を2021年10月28日（木）より正式に発売する。初代86に続き、新型もスバルとの共同開発により誕生。先行発売が始まっているスバル 新型「BRZ（ビーアールゼット）」と基本構造を共有しながらも、独自の味付けによる走りのセッティングとした。価格は279万9000円～351万2000円（消費税込）。
ボディサイズはほぼ先代同等だが、さらなる低重心化を図った
新型GR86のボディサイズは、全長4265mm×全幅1775mm×全高1310mm（アンテナ含む）、ホイールベースは2575mm。
パッケージングやサイズは従来型の86から継承しほぼ同等。ただし外観はワイドなスタンスと低重心を表現した新しいスタイリングとなった。
着座位置はより低く、視界も向上し運転する楽しさを増した内装
内装も水平基調のシンプルなデザインに刷新。視界を向上させ運転に集中できる空間とした。
全高や着座位置（ヒップポイント）もより低く抑え、シートポジションを車両の内側に設定。更なる低重心化と回答性の向上を図った。
シート形状も体をホールドするパッド形状とし、軽量化も図られた。またスポーツ走行時の前後左右Gに耐えうるグリップ性に優れた素材をシート表皮に用いた。
メーターは3つの走行モードに応じて異なるグラフィックを表現
トヨタがBOXERメーターと呼ぶメーター類は、7インチカラーとLCD液晶パネルで構成。エンジン起動時のオープニングアニメーションは、水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにした。
メーター表示は「NORMAL（ノーマル）」「SPORT（スポーツ）」「TRACK（トラック）」の各モードに合わせ変化する。
優れた操縦安定性を実現させるため、ボディは横曲げ剛性約60%、ねじり剛性を約50%向上（従来型比）。いっぽうで高張力鋼板の拡大採用や、フロントフェンダー・エンジンフード・エンジンアンダーカバー・ルーフにアルミ材を使用するなどして、車両重量は1260kg～1290kgと軽量にまとめられた。
搭載されるのは、従来同様の水平対向4気筒 直噴ガソリンD-4Sエンジン。ただし従来型の2リッターから排気量を2.4リッターに拡大し動力性能をアップ。0-100km/h加速性能は、従来型の7.4秒に対し、新型GR86では6.3秒へ短縮させた。
初の“カスタマイズもOK”なサブスクサービスも開始、月々2万1450円から
トヨタが展開するクルマのサブスクリプションサービス「KINTO（キント）」でも、新型GR86の取り扱いを開始する。KINTOでは初めて、車両のカスタマイズ（違法改造など一部のケースを除く）を可能とした。
RCグレード、最安値パッケージ、追加オプション無し、7年プランを組んだ場合、月々2万1450円、ボーナス月加算16万5000円（消費税込み、以下同）から手に入れることが出来る（7年間の総支払額は411万1800円）。
トヨタ 新型GR86の価格は「RC」（6速MT）279万9000円から「RZ」（6速AT）351万2000円まで。発売当初の月販基準台数は700台。生産はスバル 群馬製作所 本工場で行われる。
[筆者：MOTA（モータ）編集部 トクダ トオル／撮影：TOYOTA・TOYOTA GAZOO Racing]
トヨタ 新型GR86 主要諸元（スペック）
ボディサイズ：全長：4265mm×全幅1775mm×全高1310mm（アンテナ含む）／ホイールベース：2575mm／車両重量：1260kg～1290kg／乗車定員：4名／エンジン種類：FA24型 水平対向4気筒 ガソリン直噴エンジン／総排気量：2387cc／最高出力：235ps（173kW）/7000rpm／最大トルク：250Nm（25.5kgf-m）/3700rpm／燃料消費率：12.0km/L～11.7km/L[WLTCモード燃費]／サスペンション：（前）マクファーソンストラット式（後）ダブルウィッシュボーン式／駆動方式：後輪駆動（FR）／タイヤサイズ：215/40R18／215/45R17／205/55R16／メーカー希望小売価格：279万9000円～351万2000円（消費税込）
