東京ドラマアウォード2021『俺の家の話』が連続ドラマ部門、グランプリを受賞

TBSで今年1月期に金曜ドラマ枠で放送した『俺の家の話』が「東京ドラマアウォード2021」連続ドラマ部門のグランプリに選ばれた。さらに主人公・観山寿一の父・寿三郎を演じた西田敏行が助演男優賞、寿一の妹・長田舞を演じた江口のりこが助演女優賞を受賞した。

さらに、今年1月期の日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』の主演・綾瀬はるかが主演女優賞を受賞。

『MIU404』『半沢直樹』『天国と地獄~サイコな2人~』が連続ドラマ部門の優秀賞を受賞した。

「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく、海外発信も見据え“市場性”“商業性”を重視し、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと2008年に創設。今年で14回目を迎えた。今回は昨年7月から今年6月までに放送されたドラマの中から、日本映画テレビプロデューサー協会および、新聞、テレビ誌各社のドラマ担当、テレビ各局のプロデューサーによって選考された。

このたびグランプリを受賞した『俺の家の話』は、長瀬智也主演×宮藤官九郎脚本というTBS連続ドラマで11年ぶりとなるタッグで描いた、濃すぎる家族が織りなす、まったく新しい形のホームドラマ。長瀬演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の大黒柱として、次々と一家に降りかかる困難に立ち向かう。そして謎の女性介護ヘルパーを巻き込みながら、家族と一致団結し、一家をまとめていくというストーリーだ。

受賞にあたり、脚本を担当した宮藤官九郎は「もともと、磯山さんと金子監督にはドラマデビューの脚本を書かせてもらった時からお世話になっておりますが、今回は自分にとって一番切実な親の介護、相続を考える中で、それをコメディでやれたらいいなと思い物語を考えました。そして長瀬くんがいたから、このドラマの寿一という役が誕生し、そこから西田さんはじめ他のキャストの皆様との話を膨らませていけました」とコメント。また、演出の金子文紀は「宮藤さんの作品はいつもそうなんですが、台本通りに撮ると間違いない! と思って撮影してました。集大成を撮るつもりで今回臨んだので、このように評価していただき、本当にうれしいです」と喜びを語った。そして、チーフプロデューサーの磯山晶は「宮藤さんが食卓のシーンをすごく描きたいと仰っていて、“いただきます”と長男が言うとみんながしっくりきたり、お父さんのことをめんどくさいと思っているけど、とにかく目が離せず愛おしいと思う時に“家族っていいな”って感じていただければと思い、キャスティングも本作りもしました」と話した。

また、今年4月に亡くなった脚本家・橋田壽賀子さんが特別賞を受賞した。

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