レオス・カラックス初のミュージカル アダム・ドライバー歌う カンヌ監督賞受賞 「アネット」公開決定

第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した、レオス・カラックス監督最新作「アネット」が、2022年春に劇場公開ことが決まった。

「アネット」は、「ホーリー・モーターズ」以来8年ぶりとなるカラックス監督の長編第6作で、製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーと、マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだ、ロック・オペラ・ミュージカル映画。人気スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と、一流オペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)、そして二人のあいだに生まれたアネットによる、ダークなおとぎ話が繰り広げられる。

ロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド「スパークス」が、ストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、スパークスとカラックスの出会いによって映画へと発展した作品で、劇中全編を歌で語り、すべての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、カラックスならではの映像美が相まった作品となっている。また、カラックスが「父親になってからの映画」と語っており、カラックス自身の人生が色濃く反映されている。

主演のアダム・ドライバーは、本作で初めて長編映画のプロデューサーも務めている。ドライバーはプロデューサーも務めた理由について「レオスの映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」「リハーサルや大規模なセットを必要とするような大がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯一無二のものになるだろうと思ったんだ」と、意気込みを語っている。

【作品情報】
アネット
2022年春 ユーロスペースほか全国ロードショー
配給:ユーロスペース
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