衆院選 菅前首相、長崎1区・初村氏を応援 コロナワクチン実績強調

初村氏の応援演説をする菅氏=長崎市平野町、長崎原爆資料館ホール

 自民党の菅義偉前首相が27日、衆院選長崎1区の党新人、初村滝一郎候補(42)の応援で長崎市を訪れ、長崎原爆資料館ホールで演説。国民の7割が新型コロナウイルスワクチンの2回接種を終えたことを踏まえ、「一日も早く、一人でも多く接種することが国民の命と暮らしを守ることに直結すると覚悟を決めて進めた」と実績を強調した。
 官房長官時代、安倍晋三首相(当時)の秘書だった初村氏とは総理室で頻繁に会っていたといい、「安倍さんが最も信頼している一人」と紹介した。
 ワクチン接種の進捗(しんちょく)については「最も進んだ国の一つ。日本もかつての日常のように、安心してにぎやかな街へ一歩踏み出せるようになった」と語った。
 このほか、携帯電話料金を引き下げ、現時点で年間4500億円の国民負担を軽減した成果に言及。不妊治療への保険適用やデジタル庁の発足も自負し、「道筋はできたが、その先をうまく動かしていくには改革意欲を持って、全体を見ることができる政治家が必要だ」と述べ、初村氏への支援を呼び掛けた。

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