長崎南北幹線道路 茂里町-時津 都市計画道路決定を承認 県審議会

 長崎県都市計画審議会(会長・高橋和雄長崎大名誉教授)は27日、長崎市内で開き、県が整備を進める地域高規格道路「長崎南北幹線道路」の未整備区間(長崎市茂里町-西彼時津町野田郷、約7キロ)について、都市計画道路として決定することを承認した。県は今後、事業化の前提となる都市計画決定を告示。来年度の新規事業化を目指す。
 県都市政策課によると、南北幹線道路は長崎市-時津町間の約15キロ。同町と佐世保市をつなぐ地域高規格道路「西彼杵道路」に接続する。国道206号の慢性的な渋滞緩和や、県北とのアクセス向上などにつながると期待されている。
 未整備区間については昨年3月、有識者らでつくるルート選定委員会が市街地の西側を通るルート帯を県に提言。県は提言に沿った具体的なルート案を検討し、審議会に示した。茂里町-大橋は長崎市民総合プール側を高架橋で通り、大橋-滑石は市街地と山地の中間を通る。滑石-時津町野田郷は主にトンネルで、滑石インターチェンジ(IC、仮称)と時津IC(仮称)を最短で結ぶ。
 審議会はこのほか、両ICを結ぶアクセス道路(滑石野田線、約1.4キロ)の都市計画道路決定なども承認。委員からは景観への配慮や、住民に対する丁寧な説明などを求める意見が出た。

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