「首里城復興祭」30日から開催 「御轎」初の乗車体験も

 琉球王朝の華やかな儀式や行事を再現してきた首里城祭の実行委員会は、正殿などの復元に向けた機運を高めようと、今年から「首里城復興祭」として開催する。期間は30日~11月3日の5日間。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点などから、国際通りで行われていた琉球王朝絵巻行列は中止するが、国王・王妃が乗っていた「御轎(うちゅう)」の乗車体験が初めて行われる。

 正殿が完成する予定の2026年までは復興祭としての開催を予定している。

 国王・王妃が登場する「出御(しゅつぎょ)」は例年1日に3回だったが、今年は5回に増やし、30.31日と11月3日の3日間、世誇殿(よほこりでん)で行われる。「御轎」の乗車体験は30日~11月3日の午前11時~午後5時、下之御庭で楽しめる。関連イベントでは、11月3日午後1~4時、龍潭で大きなハスの葉のレプリカに乗って写真撮影ができる企画もある。

 沖縄美ら島財団の仲栄真盛也さんは「新たに仮設見学デッキもオープンした。首里の街並みも良く見える」と来場を呼び掛けた。

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