鈴木宗男参院議員ほえる「選挙の時だけおいしいことをいうのは政治家じゃなく〝汚〟政治家だ」

宗男節は健在だ(東スポWeb)

〝宗男節〟炸裂――。日本維新の会の鈴木宗男参院議員(73)が28日、泉佐野市内で衆院選(31日投開票)大阪19区に出馬した伊藤信久氏(57)の応援マイクを握った。

維新は前回の衆院選で同区に丸山穂高氏を立て、当選した。しかし、丸山氏はその後、除名処分となり、現在の「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」に入党。今回の衆院選への立候補を見送った。

今回、維新は伊藤氏を擁立。ほかに共産党の北村みき氏、自民党の谷川とむ氏、立憲民主党の長安豊氏が立候補している。

ふるさと納税で話題を集める泉佐野市の千代松大耕市長も見守る中、宗男氏は「大阪は維新の勢いがあり堅調なのは間違いない。ただ、相手も必死になる。相手より運動しないとならない。私もヒマじゃないんです。北海道の選挙区を抱えている。それでも、大阪で絶対に全部勝つ思いで来ました」と笑顔であいさつ。

「安倍総理、菅官房長官から『鈴木先生、維新で自民党とのパイプ役になって下さい』と言われたんです」と2年前の参院選で維新から出馬したことを振り返りながら、「維新は健全な保守政党です。自民党が右に行ったり左に行ったりしたら真ん中に戻すのが役割。今回、どの政党もバラマキを言っている。できない約束、絵に描いた餅だ。『気を付けよう、甘い言葉と暗い夜道』。今、どの政党もおいしいことばかり言う。ここが問題。選挙の時だけいうのは政治家じゃなく〝汚〟政治家だ」と気勢をあげた。

さらに、宗男氏の熱のこもった演説は続く。

「橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗総理の時、私は権力の真ん中にいた。でも、小泉純一郎、田中真紀子とケンカしたら逮捕までされた。私はやましいことはやっていないから戦ってきた。天国と地獄を経験した鈴木宗男だから、誰よりも人の痛み、苦しみが分かる。73歳になり、しっかりとした将来の日本を考える若い政治家を一人でも育てていきたい」

ウイルス学医学博士の伊藤氏への支持を呼びかけ、「今はコロナウイルスで大変だ。伊藤候補はウイルスの専門家なんだ。この経験、知見がこの地元と日本に必要だ。あと3日間、よろしくお願いしたい」と訴えた。

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