ゴルフ界のスーパーリーグ計画が着々と進行中 コミッショナーにはグレッグ・ノーマンが就任か

ホワイトシャークのニックネームを持つグレッグ・ノーマン氏(ロイター)

ゴルフ界のスーパーリーグ計画が着々と進行している。米ゴルフメディア「ゴルフチャンネル」など複数のメディアが報じた。

報道によると、スーパーリーグの代表者は27日に「ゴルフチャンネル」など大手ゴルフメディアを除く一部メディアに対して会見を行ったという。同リーグはサウジアラビアの豊富な資金力を背景に創設され、元世界ランキング1位のグレッグ・ノーマン(オーストラリア)がコミッショナーに就任する。概要については不明ながら来週にも発表される見通しだ。

以前もゴルフ界では、スーパーリーグやプレミアリーグといった形で提唱されてきたが、これまで実現するに至っていない。ノーマンも1990年代初頭に世界ツアー構想をぶち上げたが、米ツアーが世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズをつくってしまったため、そのまま棚上げとなっていた。ノーマンは長年の悲願を達成するチャンスとみているかもしれない。

今回の動きに対して米ツアー側は、まだ反応していないが、強い反対の立場。今年5月にこのスーパーリーグ構想が一斉に報じられたときに、ジェイ・モナハン会長が選手とミーティングを行った際、「新しいリーグと契約をした場合、直ちに米ツアーからの出場停止処分となり、それはツアーからの永久出場停止となる可能性が高い」との趣旨の発言をしている。

ただスーパーリーグ各試合の賞金総額は14億円以上と高額に設定され、一部のトップ選手には参加のサインをしただけで30~50億円もらえるとの情報もある。この計画に、世界ランク3位のダスティン・ジョンソン(米国)らトップ選手らが賛同しているとみられるが、高額賞金でトップ選手をかき集める可能性もある。

これまで浮上しては消えるを繰り返してきたスーパーリーグ計画だが、今回は実現するのだろうか。今後の動きが注目される。

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