【大相撲】朝青龍の甥・豊昇龍 元横綱白鵬の引退に「1回取ってみたかった…」

稽古で汗を流した豊昇龍

大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)に向けて元横綱朝青龍の甥の幕内豊昇龍(22=立浪)が28日、東京・台東区の部屋で稽古を行った。

1週間ほど前に稽古で相撲を取った際に左手首付近を負傷し、この日はしこやすり足といった基礎運動を中心にスクワットなどで調整。豊昇龍は「(医師には)筋肉を痛めていると言われた」と明かした上で「何もしなければすぐ治るんですけど。何もしないということはないので。(稽古)しながら治すしかない。九州場所までには治ると思います」と語った。

自己最高位の東前頭筆頭で臨んだ秋場所は、急性扁桃炎で途中休場するなど5勝8敗2休に終わり「本当に勉強になった。最初は大関(正代)に勝って、4日目まではよかったけど、残念ながら熱を出して…」と振り返る。また、一時は40度まで上がった発熱の影響で「3日間で9キロぐらい体重が落ちましたね。休場したときに計ったら131キロしかなかった」という。それでも現在は元の140キロに戻し、来場所での逆襲に燃えている。

そんな先場所後には元横綱白鵬の間垣親方(36)が引退。豊昇龍は「若いとき、(番付が)全然下のときには『早く上がってこないと俺が辞めちゃうよ』と言われていた」ようで「白鵬関は自分の叔父さんともやったことがあるし、45回優勝した人。すごい人なので1回でも取ってみたかった。残念です」と率直な感想を口にした。

「(同親方から)いろいろ教えてもらいたいことがある」と豊昇龍。気にかけてくれた大横綱には結果で恩返しするしかない。

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