強い台風20号は、28日（木）夜のはじめごろから29日（金）未明にかけて、小笠原諸島にかなり接近する見込み。小笠原諸島では暴風、高波、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要だ。伊豆諸島でも、29日（金）は高波に警戒が必要となる。
強い台風20号は、28日（木）午後4時には父島の南約230キロにあり、1時間におよそ25キロの速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。台風は、強い勢力を維持したまま、28日（木）夜のはじめごろから29日（金）未明にかけて、小笠原諸島にかなり接近する見込み。
暴風・高波・高潮
小笠原諸島では、風が非常に強く、海上では大しけとなっている。28日（木）夜のはじめごろから29日（金）未明にかけて一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹き、29日（金）明け方にかけて猛烈なしけとなる見込み。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒し、うねりを伴った高波にも厳重な警戒が必要だ。また、高潮や塩害にも注意が必要となる。なお、伊豆諸島でも29日（金）の日中は、大しけとなる所がある見込み。
29日（金）にかけて予想される最大瞬間風速
小笠原諸島 55メートル
29日（金）にかけて予想される波の高さ
小笠原諸島 10メートル 伊豆諸島 6メートル
大雨・雷
小笠原諸島では、28日（木）夜のはじめごろから29日（金）未明にかけて、台風周辺の発達した雨雲がかかり、非常に激しい雨が降り大雨となる見込み。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。落雷や突風にも注意が必要となる。
29日（金）夕方までの予想雨量（多い所） 小笠原諸島 180ミリ
