「村の鍛冶屋」を運営する株式会社山谷産業(新潟県三条市)が、加茂暁星高等学校でアウトドア体験のワークショップを開催

アウトドア体験の一環として焚き火を熾す加茂暁星高等学校の生徒たち

アウトドア用品などを取り扱うECサイト「村の鍛冶屋」を運営する株式会社山谷産業(新潟県三条市)は28日、加茂暁星高等学校(新潟県加茂市)の授業の一環として、アウトドア体験のワークショップを開催した。

「村の鍛冶屋」では、自社製の物も含めた燕三条製のアウトドア用品や園芸用品などを販売している。今回は、加茂暁星高校2年生普通コースの2クラス48人を対象に、キャンプの体験を提供。野外活動に親しんでもらうとともに、将来のアウトドア人口の増加にも繋げていきたい考えだ。

学生たちは、テントの設営のほか、薪割りから火おこし、調理までの一連の流れを体験。慣れない作業に苦戦する生徒もいたが、失敗も楽しみながら三条名物のタレカツを使ったホットサンドや焼きおにぎりを作った。

アウトドア体験に参加した男子学生は「初めてを薪割りをしたが、『案外力がいるんだな』と実感した。3回目ぐらいでやっと割れた」と話しつつも「前からやってみたいとは思っていたが、よりキャンプへの興味がわいた」と笑顔を見せた。

薪割りを教える山谷武範代表取締役社長

山谷産業のブランド「TSBBQ」のホットサンドメーカーを使ってホットサンドを調理した

今回のイベントで学生たちは、アウトドアの様子を積極的に動画や写真に収めていた。山谷武範代表取締役社長は「今回の様子をSNSに公開してほしい」と話す。

「沢山の人がアウトドアの様子を発信することで、より多くのメディアを動かしたいと思っている。また学生たちには、こうした『バズる』体験をすることで、自身の発信力に気がついてほしい。その発信力が将来ビジネスに繋がるということも考えてもらえたら」(山谷社長)。

近年は商品をPRする際にも、性能や味などモノそのものよりも、商品を使った「体験」を押し出す手法が主流になっている。そして、SNS上のインフルエンサーの影響力も日に日に増大しており、広告や広報のビジネスモデルの変化と多様化は明らかだ。学生たちにとって、今回の体験が将来のヒントになることへ期待したい。

焼きおにぎりを作る様子を撮る生徒

調理の様子

キャンプを設営する生徒

キャンプを満喫する生徒たち

【関連リンク】
株式会社山谷産業 webサイト

ECサイト「村の鍛冶屋」

(文・鈴木琢真)

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