人気の「イカゲーム」クリエーターが語る「ドラマの優勝者ほど裕福ではない」 

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人気の韓国ドラマ「イカゲーム」のクリエーター、ファン・ドンヒョク(50)が「自分は同ドラマ内の優勝者ほど裕福ではない」と明かしている。ネットフリックスで全世界に公開された同サバイバル・ドラマは大ヒットとなり、ドラマ「ブリジャートン家」が打ち立てたこれまでの記録を上回る史上最大のシリーズとなったものの、自身の銀行口座額はドラマ内で提供されていた2800万ポンド(約44億円)の大賞金には遥かに及ばないという。

ネットフリックスによると1億4200万アカウントが視聴し、440万人の新規登録者を得たという同ドラマについて、ザ・ガーディアン紙にドンヒョクは「私はそんなにお金持ちではありません。でも、十分にあります。食卓に食べ物を並べるには十分なほど。ネットフリックスは私にボーナスを支払っているわけではありません。ネットフリックスは当初の契約に基づいて私に報酬を支払いました」と話した。

また同ドラマ制作は歯を6本失うほどのストレスで「肉体的にも、精神的にも、感情的にも疲労困憊しました。撮影しながら新しいアイデアを出したり、エピソードを修正したりして、仕事の量が増えていきました」と明かした。

さらにドンヒョクは、2000年代後半の世界的な金融危機での個人的な経験からストーリー着想を得たとして「母が勤めていた会社を退職し、経済的に非常に苦しくなりました。私が勤めていた会社も経営破綻してしまいました。だから、1年ほど仕事ができなかったのです。母、私、祖母の3人でローンを組まなくてはいけなくなりました。『バトル・ロワイアル』や『ライアーゲーム』などのサバイバルゲームの漫画を読んでました。そこでお金や成功を求めて必死になっている人たちの姿に共感したのです。人生でどん底だった時でしたから。もし、現実にこのようなサバイバルゲームがあったら、家族のために賞金稼ぎに参加するのだろうか、と考えました。私は映画監督なので、この種の話に自分のタッチを加えることができると思い、脚本を書き始めたのです」と続けた。

一方、ドンヒョクは、同ドラマ内の反資本主義的メッセージに「深い意味はない」とし、新型コロナウイルスのパンデミックは経済的不平等を表していると話した。

(BANG Media International/よろず~ニュース)