【ノア】ドラゲーの〝鉄人〟望月が杉浦を破りナショナル王座初戴冠「とてつもなく大きな結果を出せた」

望月成晃(東スポWeb)

51歳の鉄人が底力を見せた! ノアのGHCナショナル選手権(28日、熊本城ホール・シビックホール)はドラゴンゲートの〝鉄人〟望月成晃が王者の杉浦貴を破り、新王者となった。

かねて一騎打ちを熱望し、ついにたどり着いた一戦。序盤から王者のレスリング技術の前に主導権を奪われるが、サッカーボールキック、左腕への集中攻撃で逆襲。ベテラン同士の重厚感ある戦いとなった。

中盤からは蹴りを警戒され、ドラゴンスクリューや足4の字固めの餌食となる。それでもあえて蹴り技で対抗するなど闘志全開のファイトを展開。五輪予選スラムをしのぐと、最後は顔面へのローキックで決着をつけた。

赤いベルトを力いっぱい掲げ、額にグッと押しつけて喜びを表現した望月は「とてつもなく大きな結果を出せた。今までいろんな人に勝って、いろんなベルトを巻いてきたが、この年齢、杉浦貴という相手を加味したら今日以上の勝利はない」と感無量の表情で語った。

興奮冷めやらぬ中、拳王から次期挑戦を要求された新王者は「(敗れた)N―1の借りを返す。初防衛戦にはちょうどいい相手だ」と受諾。早くも次なる戦いに目を向けた。

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