【衆院選2021】甘利氏地元入りの神奈川13区 福山氏参戦、幹事長対決

自民党の甘利明幹事長(左)と立憲民主党の福山哲郎幹事長

 衆院選(31日投開票)は終盤戦に入り、神奈川13区(大和・海老名・綾瀬市、座間市の一部)では28日、自民党の甘利明幹事長が地元入りした一方、立憲民主党の福山哲郎幹事長も新人の応援に駆け付け、与野党一騎打ちの激戦を印象付けた。

 今月1日に党幹事長に就任した甘利氏は応援で全国各地を飛び回り、なかなか選挙区に入れなかった。関係者によると、報道機関の一部調査で13区が接戦との情勢が伝えられ、最終盤での地元入りが決まったという。

 甘利氏は選挙カーで遊説したほか、大和駅前などで街頭演説。「私には夢がある。日本をもう一度世界一にしたい」と語り、経済安全保障政策やデジタル化戦略の重要性を説いた。

 さらに「幹事長は目的ではなく手段。私がつくろうとしているのは、これからの日本を支える英傑が集まる梁山泊(りょうざんぱく)だ」と訴えた。

 一方、福山氏は中央林間駅前で新人・太栄志氏の応援演説に立った。岸田文雄首相について「党総裁選で主張していた政策が所信表明で抜け落ちた。総理になってからはまるで別人だ」と批判。甘利氏の現金授受問題にも触れ「国会に説明すると数年前に言ってから全く説明されていない」とし、「大物政治家を相手にいい戦いになっているかもしれない。日本全国がこの選挙区に注目している」と強調した。太氏は「政治を変えなくては、皆さんの生活や子どもたちの未来を守れない」などと訴えた。

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