海沿いで車中泊キャンプをしてみよう! 海ならではの魅力や注意点を解説

キャンプというと、山や川の風景を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。しかし、キャンプは海でも楽しめます!そこで今回は、海沿いでのキャンプに、最近ブームとなっている車中泊を組み合わせた「海沿い車中泊キャンプ」についてご紹介します。車中泊キャンパーである筆者が、海沿いでの車中泊キャンプの魅力や注意点、さらにはおすすめのキャンプ場を徹底解説!山派の人も海派の人も、ぜひご覧ください!

海沿い車中泊キャンプの魅力! 車中泊ならではの利点や山・川にはない魅力も

まずは、海沿い車中泊キャンプの魅力について解説します。

海沿いキャンプの魅力はもちろん、テント泊ではなく、車中泊での海沿いキャンプを選ぶことで得られるメリットもご紹介。海には、山や川にはない魅力がたくさんありますよ!

海沿い車中泊キャンプの魅力【1】テントが飛ばされる心配がない

筆者撮影

海沿い車中泊キャンプの魅力の1つ目は、テントが飛ばされる心配がないことです。こちらは、車中泊ならではのメリットですね。

「魅力の1つ目がそんな内容なの?」と思う人もいるかもしれませんが、筆者としてはかなりのメリットだと感じています。

なぜなら、海沿いでテントやタープを張ると、強風で飛ばされてしまう可能性があるからです。

夜寝ている間に強風が吹いてテントが不安定になった場合、暗い中で修正するのは大変。

また、砂浜にテントやタープを張る場合、サンドペグを使用してもペグが抜けやすく、固定がうまくいかないことも。

ペグでの固定が心配な場合は、砂を袋に詰めて重しとして使うこともあります。ただ、いつものキャンプと同じように設営などができないことで、準備だけで疲れてしまいがち……。

車中泊であれば、テントが飛ばされる心配をしたり、いつもと違った準備をしたりする必要がなく、気楽にキャンプを楽しむことができますよ。

海沿い車中泊キャンプの魅力【2】朝焼けなどのキレイな景色を見られる

筆者撮影

海沿い車中泊キャンプの魅力の2つ目は、朝焼けなどのキレイな景色を見られることです。こちらは車中泊に限らず、海沿いのキャンプで得られる魅力ですね。

もちろん、木々に囲まれた自然豊かな場所にも、キレイな風景はたくさんあります。ただ、水平線から朝日が昇る瞬間や、水平線に日が沈んでいく風景を間近で見ることができるのは、海ならではですよね。

また、キレイな景色に加え、波の音に癒されるのも、海沿い車中泊キャンプの魅力の1つ。

波の音を聞きながらコーヒーを飲んでみたり、うたた寝をしてみたりすると、気分がほぐれる最高の時間になりますよ。

海沿い車中泊キャンプの魅力【3】朝から海のアクティビティを楽しめる

筆者撮影

海沿い車中泊キャンプの魅力の3つ目は、朝から海のアクティビティを楽しめることです。こちらも車中泊に限らず、海沿いのキャンプで得られる魅力です。

釣りやサーフィンなど、海のアクティビティには、早朝に行うのが最適なものも多数あります。しかし、「朝早くに海へ行きたい!」と思っても、移動時間や体力的な問題を考えるとなかなか難しいときもありますよね。

海沿いで車中泊キャンプをすれば、早朝からアクティビティを始めることができ、1日のスタートを良いものにできること間違いなしですよ。

出かける前に要チェック! 塩害や風など海沿い車中泊キャンプの注意点とは

ここからは、海沿い車中泊キャンプの注意点について解説します。

海沿いでする車中泊キャンプには、山や川とは違った注意点も。初めて海沿い車中泊キャンプをするという人は、要チェックですよ!

海沿い車中泊キャンプの注意点【1】塩害対策はしっかりと

筆者撮影

海沿い車中泊キャンプの注意点の1つ目は、塩害についてです。

車に関する塩害とは、海沿いや雪道を走ることで車に塩分が付着し、車が錆びてしまうこと。

海沿い車中泊キャンプでは、海沿いに長時間車を停めることになるので、海風によって大量の塩分が車に付着してしまいます。

そのため、海沿いで車中泊をしたあとはすぐに洗車を行い、車体に着いた塩分を洗い流すようにしましょう。

また、車だけでなく、キャンプギアも要注意。

筆者撮影

テーブルや焚き火台など、金属製のキャンプギアは多く存在します。

夜眠るときに外に出しっぱなしにして、キャンプが終わったあともそのままにしておくと、錆びてしまう可能性が。

そのため、海沿いで使ったキャンプギアは、一度キレイに洗っておくことをおすすめします。

▼キャンプ後の車掃除マニュアルもチェック!

海沿い車中泊キャンプの注意点【2】砂や風に要注意

筆者撮影

海では多くの場合、昼間は海側から、夜間は陸側から風が吹きます。

車のバックドアを開けてゆっくり海を眺める時間はとてもステキですが、海風によって車内がべたついてしまうことも。

さらに、風が強い場合は、砂が車内に入り込んでしまうことも考えられます。そのため、海沿いで車中泊キャンプを楽しんだあとは、車内のケアも忘れずに行いましょう。

また、風が強い日には、海岸線と平行に車を停めるといった工夫も有効ですよ。

海沿い車中泊キャンプの注意点【3】周辺にシャワーを浴びる施設があるか確認

筆者撮影

車中泊キャンプに限らず、海沿いで遊んだあとは身体がべたついてしまうことが多いですよね。そのまま就寝しようと思っても、寝心地が悪くて熟睡できないことも……。

そのため、周辺にシャワーを浴びられる場所があるかどうか、事前に確認をしておきましょう。

キャンプ場内にシャワーがなくても、近くに温泉施設がある場合は、そちらを利用するのもおすすめです。

海沿い車中泊キャンプの注意点【4】熱中症対策を万全に

筆者撮影

海沿いで車中泊キャンプをする場合、周囲に日差しをさえぎるものが少ないことが多いです。

特に夏の場合、朝日が昇り始めると、車内の温度は急上昇。暑さで睡眠どころではなくなってしまいます。

海沿いで車中泊キャンプをする場合は、網戸で換気をしたり、コンパクトな扇風機を使ったりして、少しでも涼をとれるように対策をしておきましょう。

また、充分な水分補給ができるよう、事前の買い出しも余裕をもって済ませておくことをおすすめします。

▼車中泊での換気や暑さ対策についてはこちらをチェック!

海沿い車中泊キャンプの注意点【5】天候や地震が起きたときの対応も大切

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山と比べると、海の方が天候の変化は少ないイメージを持っている人は少なくないでしょう。確かに、天気が変わりやすい山に比べれば、海は「天候が読めない」ということが少ないですが、油断は禁物。

雨風が強まる可能性がある日は、高潮の危険性があります。

特に、砂浜に車を停める場合、満潮時刻には車のすぐ近くまで海水が迫っているという可能性もゼロではありません。

また、海沿いでは地震にも注意が必要。強い地震が起こったときには、津波の危険性も考えられます。

強い地震に備え、車のラジオだけでなく、スマートフォン用のラジオアプリを入れておくなど対策をしておいてくださいね。

▼こちらの記事を読んで、キャンプ中に被災したときのことも考えてみよう

海沿い車中泊キャンプの注意点【6】虫が苦手な人は要注意

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山とは違い、海沿いは虫と無縁な気もしますが、そんなことはありません。海にはフナムシが生息している可能性が高いです。

筆者が海沿いのキャンプ場でキャンプをしていたときに、サイトの目の前でフナムシに遭遇したことがありました。

フナムシは、海沿いの湿った石の下や、コンクリートブロックの周辺に生息していることが多いです。しかし、海から少し離れていても、まれにサイト内に紛れ込んでいることがあります。

筆者のように、キャンプは好きでも虫が苦手だという人は、案外少なくありません。虫が苦手なキャンパーは、海沿いでの車中泊キャンプでも油断は禁物です!

▼虫除け対策についてはこちらの記事をチェック!

海沿い車中泊キャンプのおすすめスポット! 特徴が異なる3ヶ所のキャンプ場をご紹介

ここからは、海沿い車中泊キャンプにおすすめの場所を紹介します!

筆者が今まで行ったことがあるキャンプ場や、これから行きたいと思っている注目のキャンプ場を紹介していきます。

海沿い車中泊キャンプにおすすめのスポット【1】なみのこ村

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海沿い車中泊キャンプにおすすめのスポット1つ目は、神奈川県小田原市にある『なみのこ村』。

なみのこ村の特徴は、なんといってもキャンプ場の目の前に広がる海です。

海に面したサイト数は限りがありますが、キャンプ場内には、海を眺められるスポットは数多くあります。

ベンチに座ってのんびり眺めてみたり、ブランコに揺られながら眺めてみたりと、思い思いの楽しみ方で海を満喫しましょう。

オートサイトは松林に囲まれていて、落ち着いた雰囲気。夜は波の音を聞きながら、穏やかな気分で焚き火を楽しめますよ。

▼なみのこ村公式サイト

▼なみのこ村のレビュー記事もチェック!

小田原の海沿いキャンプ場『なみのこ村』の魅力を紹介! 釣りやダイビングも楽しめる - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

海沿い車中泊キャンプにおすすめのスポット【2】宇久須キャンプ場

海沿い車中泊キャンプにおすすめのスポット2つ目は、静岡県の西伊豆にある『宇久須キャンプ場』。こちらは、筆者が今注目しているキャンプ場です!

宇久須キャンプ場の特徴は、目の前に広がる全長500mの砂浜。遠浅の海水浴場となっているので、キャンプと海水浴を同時に楽しみたい人にはピッタリのキャンプ場です。

ちなみに、宇久須キャンプ場は、サイト内への車両の乗り入れができません。

なぜ車中泊キャンパーである筆者が宇久須キャンプ場に注目しているのかというと、2021年9月15日に、宇久須キャンプ場にRVパークが併設されたからです。

RVパークとは、「日本RV協会が、"快適に安心して車中泊が出来る場所"を提供するために定めた条件を満たす車中泊施設」のこと。

宇久須キャンプ場ではオートキャンプはできないものの、日中にデイキャンプをして、夜はRVパークで車中泊といった楽しみ方ができるのです。

また、宇久須キャンプ場は温泉地・西伊豆にあるため、周辺には温泉施設が豊富。

キャンプ場内にも温水シャワーが完備されているので、海水浴や海のアクティビティを楽しんだあとでも、快適に車中泊を楽しむことができます。

▼宇久須キャンプ場公式サイト

▼RVパークについてはこちらをチェック

海沿い車中泊キャンプにおすすめのスポット【3】雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場

海沿い車中泊キャンプにおすすめのスポット3つ目は、静岡県の西伊豆にある『雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場』。

雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場の特徴は、高台から眺める西伊豆の海がキレイなことです。

特に、キャンプ場の名前にもなっている「夕陽」が海に沈んでいく風景は感動すら覚えるほどの美しさ。

雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場も、無料で利用できる温水シャワーが完備されています。さらに、展望風呂も用意されているので、チャンスがあれば入ることをおすすめします。

ただし、雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場は高台にあるため、キャンプ場内で海のアクティビティを楽しめるわけではない点に要注意。

しかし、車で10分圏内には、釣りや海水浴ができるスポットが複数ありますので、近隣でのアクティビティや観光とあわせて楽しむプランがおすすめです!

▼雲見夕日と潮騒の岬オートキャンプ場公式サイト

山派の人にも海沿い車中泊キャンプはおすすめ! 対策をして海の魅力を味わおう

筆者撮影

今回は、海沿いでの車中泊キャンプについて解説しました。

海沿いでは山や川とは違った注意点がいくつかありますが、ちょっとしたポイントに気をつければ、快適に楽しくキャンプができます。

山や川でのキャンプに、少しだけ飽きてきたなと感じた人は、海沿いでの車中泊キャンプも楽しんでみてはいかがでしょうか。

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