電子契約で業務95%効率化 神奈川・横須賀市、本格導入検討へ

横須賀市役所

 電子署名サービスを活用した横須賀市の実証実験で、書面による通常の契約事務に比べ、契約完了までの期間が約95%短縮したことが分かった。業務効率化に加えてペーパーレス化も実現でき、市は本格導入の検討を進める方針。

 実証実験は4~6月に2社との契約で実施。書面で行う実際の契約事務と並行して、電子契約の実証実験を行い、業務負荷を比較・検証した。

 その結果、市が企業から契約書を受領し押印が完了するまでの平均作業時間は13分から8.6分に減り、市が契約書を企業に渡してから双方の押印などを経て締結完了するまでの平均時間も8時間18分から26.5分に約95%短縮した。企業側も作業時間が大幅に短縮した。

 市は「電子署名サービスの導入で、契約書をインターネットで送ることができ、大幅な業務効率化とコスト削減が期待できる」と分析。安全性と利便性を両立できる仕組みを構築した上で、本格導入を検討する。

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