子猫の遺棄相次ぐ…3日で15匹保護 市民団体「ペットの遺棄は犯罪」

 【与那原】沖縄県与那原町内で子猫が路上や公園などに遺棄されているのが相次いで発見された。一部はえさと一緒に箱の中に入れられ、放置されていた。現在、野良猫の去勢や避妊手術を施す「TNR」の活動に取り組む「よなばるネコの会」が保護している。同会の大城真理絵会長は「ペットの遺棄は犯罪だ。絶対に捨てないで」と訴える。

 会は10月23~25日、遺棄された子猫15匹を保護した。25日は住民からの通報で11匹の子猫を受け入れた。町観光交流施設に植樹されたソテツの下に3匹、同施設近くの住宅にある外階段下には、生後間もない8匹の子猫が捨てられていた。8匹は発見時、衰弱しており、与那原署が現場検証を行った後、すぐ動物病院に運んだ。一部の子猫には低血糖の症状が見られたが、回復に向かっているという。

 24日に保護した3匹の子猫は、ペットの遺棄防止などを呼び掛けるポスターの真下に、えさの入ったビニール袋と一緒に段ボールの中に入れられていた。大城会長は「命をなんだと思っているのだろう」と憤る。

 大城会長は子猫が捨てられる理由の一つに、飼い猫の妊娠・出産で頭数が増え、飼いきれなくなったことが原因だと指摘する。「悲劇を繰り返さないため、猫を飼ったら去勢や避妊を考えてほしい」と訴えた。

 同会では現在、保護している子猫を飼ってくれる人を探している。大城会長は「最後まで責任を持って育ててくれる方に譲りたい」と話した。問い合わせは「よなばるネコの会」(電話)090(1874)3755。

 (金城実倫)

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