〈上越市長選〉激戦 最終盤に突入 支持訴える声熱く 中川幹太氏 〝草の根〟選挙展開

 任期満了に伴う上越市長選挙(31日投開票)は最終盤を迎え、選挙戦は残り2日。元市議の中川幹太氏(46)、前副市長の野澤朗氏(64)の無所属新人同士による激戦に拍車が掛かり、それぞれの訴えにはさらに熱がこもる。(掲載は届け出順)

 中川氏は4年前の前回市長選と同様、特定の政党や業界から支援を受けず、「自発的に集まった仲間」と草の根的な選挙戦を展開。政策協定を結んだ元市長で現市議の宮越馨氏(80)の協力を得ながら、支持拡大に奔走している。

個人演説会終了後、参加者とグータッチを交わす中川氏(27日夜、上越市大町5の集会所)

 「特定の業界と既得権益によるしがらみを持たない」政治を掲げての選挙戦。27日夜に同市大町5の集会所で開いた個人演説会では、「業界団体からの寄付や借り入れをやってしまうと、(市長に)なった後に、政策に縛りが出る。その相手に都合の良い政策を打たなければいけなくなってしまう」と強調。「(業界団体から)お金はもらわないし、借りない。それを貫く」と誓った。

 併せて、市議時代から大切にしているという現場主義をアピール。集まった支持者らに「直接お会いしないと分からないことがたくさんある。私が市長になったら、こういう形で直接お話を聞く機会をもっと増やしたい」と語った。

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