森本稀哲氏 日本ハムの“新庄ID采配”を予想「守備に関しては緻密で地に足が着いている」

森本稀哲氏(東スポWeb)

新庄剛志氏(49)の日本ハム新監督就任が29日に正式発表されたことを受け、その愛弟子で野球解説者・森本稀哲氏(40)が自身のユーチューブチャンネル「ひちょりズム」を更新。同氏が知る新庄氏の野球観を語り、予想される采配について言及した。

まず森本氏は今回の日本ハム人事について「監督がツーさん(新庄氏)になるという情報を、ほぼほぼ皆さんと同じタイミングで聞いたんですけど、ビックリしました」と切り出し、先日GMに就任した稲葉篤紀氏(49)の監督就任予想が覆された驚きと合わせ、今回のサプライズ人事が全くの寝耳に水だったことを強調した。

その上で同氏は新庄氏の野球観について「さまざまなパフォーマンスや言葉がメディアを通して伝わって派手、チャラいというイメージがあると思うんですけど、そうではない」としこう続けた。

「特に守備のことは技術的な部分、メンタル的な部分、両方教わりました。相手チームのデータももちろん調べていますし、自分のチームのピッチャーの球種がどうで、こういうカウントだったらどこに投げて自分のポジションはここに守るんだと。そこまで緻密に野球のことを考えている人。僕からすると、メディア用に派手な発信をするツーさん。かたや野球を地に足をつけてやるツーさんの両方を見ている。これが皆さんがあまり知らない新庄剛志なのかなと思う」

守備に関してゴールデングラブ10度の名手・新庄氏はイメージから予想される〝勘ピューター〟などではなくデータに基づいた〝ID野球〟に徹していたという。

そんな二面性を間近で体感していた森本氏は「たぶんしっかりした野球をファイターズに浸透させていくであろうとボクは思っている。地に足をつけて来年はチームを動かしていくんじゃないか。プラス、みんなが考えられないようなことを考えてイメージを膨らませることができる人。誰も思いつかないような戦略や選手起用も出てくると思う」と大胆に新庄采配を予想していた。

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