郵便局内でコンビニ商品販売 茨城県内初 ファミマと日本郵政が共同 稲敷

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郵便局内でファミリーマートの商品を購入する市民=稲敷市柴崎

ファミリーマートと日本郵政グループは29日、茨城県稲敷市柴崎の柴崎郵便局のロビーに陳列棚と冷蔵庫を設置し、食品や日用品の販売を始めた。郵便局に訪れたついでに、簡単に調理できる総菜や菓子などを窓口で購入できる。郵便局内にファミマが売り場を設けるのは同県内では初めて。

同郵便局内の空きスペースに設けられた陳列棚と冷蔵庫には総菜や和菓子のほか、調味料など約70品目が並ぶ。店員は派遣せず、会計は郵便局の窓口で行う。支払いは現金のみ。営業時間は郵便局に合わせて午前9時~午後5時。定休は土日祝日。郵便局に入金に訪れた近くに住む石嶋美佐子さん(77)は「車がないと不便な地域。スーパーで買い忘れても、遠くまで戻らずに買い足せるのでうれしい」と笑顔で話した。

日本郵政の担当者によると、ファミマ側と協議する中で、周囲に商店が少なく、〝買い物難民〟の多かった同市での販売を決めたという。ファミマは地方で郵便局はあるもののコンビニがない地域などでの店舗数拡大を探り、日本郵政は買い物が不便な地域での利用者の利便性向上を図る。日本郵政の担当者は「地域で買い物に不便を感じている方の役に立てれば」と期待を込める。

郵便局内で局員がコンビニの商品の支払いを担当するのは全国でも初めて。局員を通じて利用者の反応を探る狙いもある。ファミマの担当者は「利用状況や課題を分析し、これまで出店してこなかった地域への店舗網拡大の可能性を探りたい」と話した。

ファミリーマートと日本郵政グループは同日、埼玉県川越市の川越西郵便局内にもコンビニを設置した。同郵便局には無人決済システムを導入している。