10月1日現在の神奈川県の人口総数が1958年4月の統計開始以来初めて前年同月と比べ減少したことが29日、県の統計調査で分かった。県によると、今月の人口は923万9502人で、前年同月比909人減だった。増え続けてきた県人口は近く減少に転じると推測されるが、専門家は県内の人口減社会の到来を指摘している。
県が昨年3月に改訂した人口ビジョンによると、県内は戦後から1970年代の高度経済成長期にかけて人口が急増。その後の「バブル経済期」も大きく増加し、以降は緩やかな増加が続いていた。
県が示した将来人口推計(中位推計)では、2020年の917万4千人をピークに人口減少に転じ、65年には773万7千人になると見込んでいる。
また、前月比でみると、3222人減少しており、5カ月連続で前月比の減少が続いている。